2026年の冬に狩猟デビューをする。

これが私の今年の目標であり、銃の所持許可のために試験を受けたり身辺調査を受けたりとコツコツ頑張っているわけですが。

今回はその一環として「狩猟免許試験予備講習会」なるものに行ってきたお話をしたいと思います。

「これを受けないと狩猟免許試験に受からない」と言われるほど重要なこちらの講習会…結論から言うと、1日でこんなに詰め込まれた経験は久しぶりでしたね(笑)

今回はその体験を詳しくまとめていきます!

狩猟免許の予備講習会とは?「ほぼ必須」と言われる理由

狩猟免許試験は、都道府県が実施する公的な試験。

「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」に基づいて実施されており、免許の種類は「わな猟」「網猟」「第一種銃猟(散弾銃・ライフル)」「第二種銃猟(空気銃)」の4種類があります。

この試験には「知識試験」「適性試験(視力・聴力など)」「技能試験(実技)」の3種類があるのですが、独学でどうにかなるのは知識試験だけで、初心者に関しては実技は事前に練習しておかないとほぼ無理というのが現実らしいです。

特に第一種銃猟の場合、実銃の解体・組み立てや射撃姿勢の実演が試験に含まれるのですが、そんな機会、普通の生活の中にはまずありません。

予備講習会は、猟友会が主催しているこの試験対策講習です。

受験者に対して座学と実技の両方を丁寧に教えてくれる、ほぼ公式の直前対策みたいなものです。

ちなみに、知人が予備講習を受けずに狩猟免許試験に挑んだのですがあっさり落ちたそうです。
今回参加してみて、そりゃそうだな…と心から納得しました(笑)。

年々増えている?狩猟免許希望者の背景

私が参加した講習会は2026年6月20日(土)開催で、この1日だけで約100名が参加。

20日・21日の2日間合計では約200名の参加があったと、後日猟友会のブログに記載がありました。

猟友会の方によると、例年はもっと小さな会場で行っているのですが、狩猟免許の希望者が年々増えているため、今回は北海道大学の会場を特別に借りたとのこと。

近年はクマ被害の増加が問題になっており、全国ニュースにもなっていますよね。

これをきっかけにして、狩猟に興味を持つ層が増えているのだとか…。

さて、話を戻すと狩猟免許予備講習会の参加者の男女比は体感で8:2ほど。

男性が圧倒的に多いですが、女性の参加者も一定数いました。

年齢層は本当に幅広くて、若い人から高齢の方まで、老若男女が同じ会場で勉強するというなかなか珍しい光景でした。

当日の流れ|8:30受付から19:00までぶっ通しの1日

私が受けた狩猟免許予備講習会の当日のスケジュールはこんな感じでした。

8:30〜9:00  受付
9:00〜13:00 座学(法令・鳥獣の知識・猟具など)
13:00〜14:00 昼食
14:00〜19:00 実技(銃・わな・網・空気銃に分かれて)

開催場所は北海道大学の某研究棟。

北大の構内が広大すぎて指定の研究棟にたどり着くまでに少し迷いました…。

でも一般の学生さんや市民の方も普通にいるキャンパスなので、狩猟免許の勉強をしに来た人たちが100人が集合しているという異様な状況のわりに物々しい雰囲気はなかったです(笑)。

私が今回目指しているのは第一種銃猟免許(散弾銃・ライフル)のみですが、同じ会場でわな・網・空気銃を目指している方も同時進行で講義を受けていました。

複数の免許を同時に取得しようとしている方は時間内に複数のブースをこなさないといけないのでかなり大変そうでした…。

午前の座学|約500ページを4時間でこなす現実

座学は9時スタート。

数名の先生が交互に教壇に立って、予備講習会の申込時に配布された「狩猟読本(約300ページ)」と「例題集(約200ページ)」に沿って講義が進んでいきます。

内容は、狩猟に関する法令・鳥獣の知識・猟具の種類・狩猟の実施方法など多岐にわたるのですが…。

問題なのは、この約500ページ分の内容を4時間で網羅するという、なかなかに無慈悲なペースで進むということ。

ちょっとでもぼんやりしようものなら、あっという間に2〜3ページ置いていかれます。

知り合いがいれば後から聞けるのですが、私は一人参加なので、絶対に聞き漏らすまいと必死でノートを取り続けました。

お茶を飲む間もないとはまさにこのこと…講義室にいる全員が鉛筆を動かし続けていました。

「難しいな」とか「面白いな」とか感想を持つ余裕は一切ありません(笑)。

攻めすぎた昼食|北大近くのCoCo壱にダッシュ

13時前ごろに座学が終わり、ようやく昼休み。

お弁当持参の方や北大構内のセイコーマートに向かう方が多い中、私はどうしてもカレーが食べたくて…北大近くのCoCo壱番屋まで全力でダッシュしました。

時間内にギリギリ間に合ったのですが、往復の時間も考えながら食べるカレー、味わう余裕はありません(笑)。

これから参加する方は、お弁当か構内のコンビニで済ませることを強くおすすめします。

午後の実技|人生で初めて本物の銃を触る

昼食後はいよいよ実技の時間。

銃・空気銃、罠、網それぞれで実技会場が分かれており、第一種銃猟の実技会場には合計10数本の実銃(もちろん発砲できない状態に改造されたもの)が並んでいました。

猟友会の方が各銃の前に座っていて、1対1で指導してくれます。

最難関の「解体・組み立て」

予備講習会を受けないと狩猟免許試験に受からないと言われる最大の理由が、この「銃の解体・組み立て」です。

試験では、散弾銃を正しい手順でバラバラに分解し、また組み立てるところまでを実演しなければいけません。

実銃なんてこういう機会でもなければ触ることすらできませんから、ぶっつけ本番で銃を解体・組み立てるなんて普通はできないでしょう。

実技会場では時間内であれば回数制限なく練習でき、終わったらまた列の後ろに並んで何度でも挑戦できます。

ただ、第一種猟銃を目指す方は参加者の中でもかなり多く、各銃の前には結構な列ができていました。

装填・射撃姿勢・団体行動

狩猟免許試験の実技内容は、銃の解体・組み立てだけではありません。

【第一種銃猟・実技試験の内容】
①銃の解体と組み立て
②装填・射撃姿勢・脱包(模擬弾を装填→射撃姿勢→脱包までの動きを実演)
③団体行動時の銃の保持と受け渡し(3人1組でランダム編成、銃の持ち方と受け渡し方を実演)
④休憩時の銃の取り扱い(正しい置き方・持ち方を実演)

この「3人でランダム編成の実演」というのが個人的ドキドキポイント。

当日どんな人と組むか、どのポジションになるかは全くわからないからこそ、全てのポジションでの動きを覚えておかなければなりません。

18時を過ぎたころから「自信がある方や用事のある方は帰ってOK」という雰囲気になり、帰っていく方も出てきましたが、私は不安すぎて19時ギリギリまで粘って練習し続けました。

試験が翌日ならともかく、約1週間後なので…体に叩き込んでおかないと、という気持ちでしたね。

予備講習会に出れば試験対策を惜しみなく教えてもらえる

予備講習会の大きな価値のひとつが、試験対策の情報をかなり具体的に教えてくれる点です。

座学でも実技でも、「ここが出る」「これをやったら減点」という情報をあちこちで教えてもらえました。

特に耳にタコができるくらい繰り返し言われたのが、銃の取り扱いについての2点。

銃口が人に向いたら減点:これが複数回あると実技で不合格になる可能性大
用心鉄の中に指が入ったり引き鉄に触れたりしたら減点:同上

安全管理の観点から当然といえば当然なのですが、慣れていないとやらかしやすいミスなので、そこを何度も何度も強調してくれました。

あとは、座学の知識問題で「鳥獣の判別で迷ったときは、非狩猟鳥獣と答えておけばいい」などの小ネタも教えてもらいました(笑)。

まとめ:狩猟免許予備講習会は12,500円と1日を使う価値が確実にある

狩猟免許予備講習会は相当な長丁場でしたが、率直な感想として「参加してよかった」の一言に尽きます。

受講料は12,500円。

安いとは言えませんが、試験に一発合格することを考えると、十分元が取れる投資だと思います。

実際、知人は予備講習を受けずに受験して不合格になりましたが、今回講習を受けてみて「そりゃ落ちるよな……」と思いました。

独学で知識を詰め込んだとしても、実銃の操作は実際に手で触って覚えるしかありません。

猟友会の方々は見た目はちょっと怖そうな方も多かったのですが(笑)、話してみると全員優しくて丁寧に教えてくれました。

狩猟免許を取ろうと思っているなら、予備講習会への参加は絶対にすべきです。

費用と時間はかかりますが、それに見合うだけの内容が確実にあります。

あとは約1週間後の本試験で結果を出すだけ…その話はまた別の記事で書きます!

今回の内容が、狩猟免許の取得を検討している方の参考に少しでもなれば幸いです。

ライター:遠藤葉月