ChatGPT・Claudeで企画書を作る方法!たたき台プロンプトと実例を公開【ビジネス活用】
「企画書を作らないといけないけど、何から手をつければいいかわからない」「白紙のまま1時間が経過した」——企画書の「最初の一行」が最も辛い、という経験をしたことがある人は多いはずです。そこで試しに、AIに企画書のたたき台を作ってもらったら、上司に「これよく考えてあるね」と褒められた話をレポートします。使ったプロンプトも全部公開します。
💼 この記事でわかること
- AIで企画書のたたき台を作る手順・プロンプト
- 実際に作った企画書のビフォーアフター
- AIが企画書作成で特に役立つポイント
- 目的別のプロンプトテンプレート集
- 上司・クライアントに通るための仕上げのコツ
AIは企画書の「構造・文章・論理の流れ」を作るのが得意ですが、「その企画のコア・オリジナルのアイデア」は人間が考える必要があります。最も効率的な使い方は「アイデアの種→AIがたたき台→人間が肉付け」という流れです。
AIが得意なこと vs 人間がやるべきこと
🤖 AIが得意
- 構成・目次の作成
- 市場背景・課題の文章化
- 論理的な文章の整理
- 複数の施策案の提示
- 数値目標のフォーマット化
👤 人間がやるべき
- 企画のコアアイデア
- 社内の実情・文脈の反映
- 数値の根拠・出所の確認
- 予算・リソースの精査
- 最終的な内容の確認・責任
📋 最初に入力したプロンプト
【企画の概要】自社ECサイトでのAIを活用したパーソナライズレコメンド機能の導入
【対象】30代〜40代の既存会員(約5万人)
【背景・課題】既存会員のリピート購入率が低い(現状20%)
【目標】リピート率を1年で35%に引き上げたい
【予算感】初期投資500万円以内
【提案先】営業部長・経営企画部
A4・3ページ程度の企画書として構成してください。
📄 AIが生成した企画書(抜粋)
企画名:AIパーソナライズレコメンド導入による会員リピート率改善施策
提案日:○年○月 / 提案者:○○部 / 承認者:
■ 1. 企画背景と課題
現在の自社ECサイトにおいて、既存会員(約5万人)のリピート購入率は20%にとどまっており、業界平均の30〜35%を大幅に下回っています。ユーザーインタビューおよびサイト行動ログの分析から、「自分に合った商品を見つけにくい」という体験上の課題が離脱・休眠の主因であることが示唆されています。
■ 2. 施策概要
本施策では、購買履歴・閲覧行動・属性データをAIが分析し、各ユーザーに最適化された商品レコメンドをトップページ・カート画面・メールで提供します。
導入するシステムはSaaS型のAIレコメンドエンジン(月額費用:想定20〜50万円)を活用し、初期カスタマイズを含めた総コストを500万円以内に抑えます。
■ 3. 期待効果とKPI
目標KPI:リピート購入率 20% → 35%(+15pt)/ 12ヶ月以内
施策別KPI①:レコメンド経由CVR 業界標準の1.5倍
施策別KPI②:メールCTR 現状比+20%
ROI試算:リピート率+15ptで年間売上+○○百万円(詳細試算は別紙)
💡 ここがよかった点:①「業界平均の30〜35%を大幅に下回っています」という比較軸をAIが自動で追加した ②施策をトップページ・カート・メールの3チャネルに展開する提案が自然に出てきた ③KPIの書き方がプロっぽく整っている。自分ではここまでの構成をゼロから作るのに1時間かかる。
📋 追加で入力したプロンプト
上司から「失敗したらどうするの?」と聞かれたときに答えられる内容で。
また、競合他社が同様の施策を実施しているという事実を踏まえた「競合比較」も1段落追加してください。
📄 AIが追加生成したセクション
■ 4. リスクと対策
リスク①:初期データ不足によるレコメンド精度の低さ
対策:まず購買頻度が高い上位1万人のデータでシステムを学習させ、精度を確認してから全会員へ展開するフェーズドロールアウトを採用します。
リスク②:システム投資の費用対効果が出ない場合
対策:3ヶ月後の中間KPIレビューを設定し、リピート率の改善が見られない場合は施策の見直し・停止判断を迅速に行えるよう、撤退基準をあらかじめ設定します。
■ 5. 競合との比較
EC業界大手各社はすでにAIレコメンドを標準機能として実装しており、未導入のままでは「当たり前の体験」を提供できないリスクが高まっています。本施策は「競合に追いつく」ではなく、独自データを活かした「当社固有のパーソナライズ」を差別化軸とすることで競争優位を確立します。
💡 上司の反応:「リスクと対策」を追加した結果、上司から「フェーズドロールアウトか、ちゃんと考えてるね」と言ってもらえました。この言葉はAIが生成したものですが、上司には言っていません。
企画書に必要な「背景→課題→施策→KPI→リスク→スケジュール→予算」という標準構成をAIが自動で作ってくれます。何かを書き忘れることがなくなります。
「この企画書を見た上司が質問しそうなことを10個出して」とプロンプトを追加するだけで、プレゼン前の質問対策ができます。
「この課題に対する施策案を3パターン(コスト・中間・フルスペック)で出して」と頼むと、選択肢を持った状態でプレゼンに臨めます。
長い企画書から「経営層向けに1ページで読める要約版を作って」と指示するだけで、サマリーが完成します。
「もっと簡潔に」「もっと数字を前に出して」「リスクをもっと抑えた表現に」といった指示で、読者や場面に合わせたトーンに調整できます。
📋 ① 基本の企画書たたき台プロンプト
【企画名・概要】○○
【背景・課題】○○
【ターゲット】○○
【目標・KPI】○○
【予算感】○○
【提案先】○○(上司・経営層・クライアントなど)
構成:背景→課題→施策概要→期待効果・KPI→スケジュール→予算→リスクと対策
分量:A4・3ページ程度
📋 ② 想定質問を出してもらうプロンプト
【企画書の内容】○○
また、それぞれの質問に対する「推奨回答」も一緒に作ってください。
📋 ③ 3パターンの施策案を出すプロンプト
【課題】○○
パターンA:最小コスト(予算○万円以内)
パターンB:バランス型(予算○万円)
パターンC:フルスペック(予算上限なし)
各パターンについて「施策内容」「期待効果」「リスク」「おすすめな状況」を表形式で比較してください。
- 数値・データは必ず自分で確認する:AIが生成する「業界平均30〜35%」などの数値は参考値です。実際に使う場合は調査・出所を確認してください
- 社内の固有情報を補完する:AIは社内の実情・文化・過去の経緯を知りません。社内事情に合わせた補完が必要です
- 機密情報・個人情報は入力しない:具体的な売上・顧客情報・社員名などをそのまま外部AIに入力するのは避けましょう
- 「AIが作った」と言う必要はないが内容の責任は自分で:企画書の内容に責任を持つのは自分です。AIの出力をそのまま出すのではなく、必ず自分の目でチェックしてから提出してください
💼 AIは「白紙恐怖症」を解消してくれる最高のパートナー
企画書作成でAIが最も役立つのは「ゼロから1を作る」部分です。アイデアの種さえあれば、構成・文章・KPI・リスクまで一気にたたき台を作ってくれます。その後の肉付け・数値確認・社内調整は人間の仕事ですが、出発点を作る時間が10分の1になるだけで、仕事のストレスが大幅に減ります。


