AIに「この仕事、本当に必要ですか?」と判定してもらったら定例会議が3/10だった話【業務棚卸し実録】
「この定例会議、本当に必要なんだろうか」「このレポート、誰かが読んでいるんだろうか」——働いていると、必要かどうかわからない仕事が積み重なっていきます。そこで思い切ってAIに「この仕事、本当に必要ですか?」と聞いてみたら、論理的かつ容赦なく判定してくれた話をレポートします。無駄な仕事を可視化したいすべての社会人に読んでほしい記事です。
🔍 この記事でわかること
- AIに「仕事の必要性」を判定してもらう方法
- 実際に判定してもらった6つの仕事の結果
- 「本当に必要な仕事」と「なんとなく続いている仕事」の見分け方
- コピペOKの仕事棚卸しプロンプト集
- AIの判定を上司・組織への提案に活かす方法
📋 基本プロンプト(コピペOK)
以下の業務が「本当に必要か」を判定してください。
【業務内容】○○
【頻度・所要時間】○○
【誰のために・何のためにやっているか】○○(わからなければ「不明」でOK)
【この業務がなくなったら何が起きるか】○○(わからなければ「不明」でOK)
以下の観点で判定してください:
1. 必要性スコア(10点満点)
2. 判定理由
3. 廃止・削減・自動化の提案
4. もし続けるとしたら改善すべきポイント
感情論ではなく、論理・効率・費用対効果の観点から判定してください。
入力した情報
- 毎週月曜 10:00〜11:00、参加者8名
- 目的:情報共有・進捗確認
- なくなったら何が起きるか:「たぶん困らないと思う」
🤖 AIの判定結果
必要性スコア:3/10
「たぶん困らないと思う」という回答自体が、この会議の必要性の低さを示しています。
■ 判定理由
8名×1時間の会議は、人件費に換算すると週8人時・月約32人時のコストです。「情報共有・進捗確認」という目的は、Slack・Notion・週次レポートなど非同期の手段でほぼ代替できます。参加者の誰かが「なくなったら困らない」と感じている時点で、この会議は「慣習として続いているだけ」の可能性が高いです。
■ 改善提案
- まず隔週開催に変更してみる(誰も困らないことを実証する)
- 週次の進捗をNotionやスプレッドシートで共有する形式に移行
- 「この会議で決まったこと」がゼロの週が続いたら廃止を提案する
💡 感想:「月32人時のコスト」という数値化が刺さった。なんとなく続けていた会議を数値で見ると、明らかに無駄なコストだとわかる。「隔週にして実証する」という段階的な廃止提案が実用的。
🤖 AIの判定結果(要約)
必要性スコア:4/10
(入力情報:毎週金曜に作成・提出・所要2時間・提出先の上司から反応が来たことがない)
■ 判定理由と改善提案
「反応が来たことがない」は「読まれていない」か「読んだが返信するほどでもない」のどちらかです。確認方法として、1週間だけあえてレポートを出さずに上司の反応を見る「実験」を提案します。何も言われなければ「必要なかった」ことが証明されます。
また、週2時間×52週=年間104時間を費やしているコストを上司に伝え、「このレポートは引き続き必要ですか?」と明示的に確認することも有効です。
💡 感想:「1週間出さずに反応を見る実験」は天才的な提案。確かにそれが最も直接的な証拠になる。年間104時間という数値が出て、改めて愕然とした。
🤖 AIの判定結果(要約)
必要性スコア:7/10
(入力情報:月1回ランチ企画・幹事が毎回同じ人・参加率は50%程度)
■ 判定理由
チームの心理的安全性・コミュニケーション促進という目的は定量化しにくいですが、組織の生産性・離職率に影響する重要な要素です。ただし「幹事が毎回同じ人」「参加率50%」という状況は、持続可能性に問題があります。
■ 改善提案
幹事ローテーション制の導入・参加率が低い原因調査(日程・形式・参加の任意性)を実施することで、コストを維持しながら効果を上げられます。廃止より改善が優先されます。
💡 感想:全部「廃止」を言ってくるわけではない。必要だと判断した仕事は「改善して続ける」という方向性を出してくれる。判定が公平で信頼できる。
🤖 AIの判定結果(要約)
必要性スコア:2/10
(入力情報:有給申請・経費申請・設備申請などが全て紙で印刷・捺印・手渡し)
■ 判定・提案
これは「プロセスのデジタル化」で完全に代替可能です。電子承認ツール(Google Form・Slack承認・kintone・TeamSpiritなど)で同等の承認プロセスが実現できます。法的要件(電子帳簿保存法への対応)を確認の上、IT部門・総務部門への改善提案を具体的に行うことを推奨します。紙申請のコスト(印刷・保管・検索不能)は長期的に大きな非効率です。
| 業務 | スコア | 判定 | 推奨アクション |
|---|---|---|---|
| 毎週月曜の定例会議 | 3/10 | 廃止・削減候補 | まず隔週化→効果確認→廃止提案 |
| 誰も読まない週次レポート | 4/10 | 要確認 | 1週間出さない実験→必要性を確認 |
| 社内親睦ランチ企画 | 7/10 | 改善して継続 | 幹事ローテーション・形式改善 |
| 紙の申請書・捺印フロー | 2/10 | デジタル化必須 | 電子承認ツール導入をIT部門に提案 |
| 顧客へのお礼メール | 8/10 | 継続・自動化可能 | テンプレート化で工数を削減 |
| CC多すぎるメール確認 | 2/10 | 削減必須 | CCポリシー策定・関係者限定に |
✅ 必要な仕事の特徴
- なくなると具体的に誰かが困る
- 成果・効果が測定できる
- 「誰がやっても」成立する仕組みがある
- 目的・ゴールが明確
❌ 不要な仕事のサイン
- 「昔からやっているから」が唯一の理由
- なくなっても誰も気づかないかもしれない
- 誰かへの「忖度」「義理」で続いている
- 目的と成果が誰も説明できない
📋 ① 1週間の業務を全部棚卸しするプロンプト
以下が私の1週間の業務一覧です。それぞれの「必要性スコア(10点満点)」と「廃止・削減・自動化の可否」を判定してください。
【業務一覧】
1. ○○(所要時間:○時間/週)
2. ○○(所要時間:○時間/週)
3. ○○(所要時間:○時間/週)
…
判定基準:
– この業務がなくなったら誰かが具体的に困るか
– 成果・効果が測定できるか
– 自動化・デジタル化・アウトソースできるか
最終的に「やめるべき業務TOP3」と「改善すべき業務TOP3」をまとめてください。
📋 ② 上司への「業務削減提案」を作るプロンプト
以下の業務を削減・廃止したいと考えています。上司を説得するための提案書(口頭説明用のメモ)を作成してください。
【削減したい業務】○○
【現在の所要時間・頻度】○○
【この業務がなくなると想定される問題】○○
【代替案・解決策】○○
ポイント:
– 削減によって生まれる時間を何に使えるかも示す
– 「やめたい」ではなく「より効率的にしたい」という表現で
– 上司が「確かにそうだな」と思えるロジックで組み立てる
🔍 結論:「なぜやっているか」を言えない仕事は削減候補
AIに判定してもらって気づいたのは、「なぜやっているか」を説明できない仕事が意外と多いということです。月32人時の会議・年104時間のレポート——数値で見ると、なんとなく続けていた仕事のコストの大きさに驚きます。AIの判定はあくまで参考ですが、「この仕事を説明するとしたら?」という問いを自分に向けるきっかけとして、ぜひ試してみてください。


