人生で1回くらい、海外で働いてみたい

私は英会話スクールでカウンセラーとして働いていますが、こんな風に考えて英語を学びに来る生徒さんが最近多いです。

ただ、社会人がワーキングホリデーを考えるとき、キャリアや金銭面など懸念点もたくさん出てきますよね。

英会話スクールで相談を受けていると、その迷いには共通点があることに気づきます。
ここでは、実際に多くの社会人が抱えているリアルな不安を紐解いていきます。

英会話スクールで増えている「社会人ワーホリ相談」のリアル

レンガ造りの建物が立ち並ぶアメリカの歴史的な町並み。中央に教会のドームが見える

ここでは、実際にあったワーホリに行きたい社会人の悩みを紹介していきます。

社会人が抱える共通の迷いと相談内容の傾向

英会話スクールでカウンセリングをしていると、ここ数年で20〜30歳の社会人から「ワーホリに興味があります」という相談が確実に増えています。

ワーホリは18〜30歳までという年齢制限があるため、ちょうどラストチャンスのタイミングで悩む人が多いのが特徴です。

仕事にも慣れ、責任も増え、キャリアの方向性を考え始める時期に「一度海外で英語を使って働きたい」と考える人が多いのです。

相談内容は驚くほど共通しています。

・「英語が不安
・「仕事を辞めるのが怖い
・「帰国後のキャリアが心配
・「30歳までに行けるか焦っている
・「貯金はいくら必要ですか?

つまり、社会人のワーホリは興味はあるけれど不安が勝っている状態からスタートすることがほとんどです。

ワーホリはキャリアを止める選択ではない

社会人ワーホリは「キャリアを止める」選択ではなく、「キャリアを再起動する」ための期間です。迷いながら渡航した人ほど、帰国後にキャリアが伸びるケースを何度も見てきました。

海外では、日本で当たり前だった価値観が通用しない場面が多く、自分の強みや弱みがはっきり見えてきます。

ワーホリは「行くかどうか」ではなく、行ったあとをどう使うかで価値が決まります。

年齢制限があるからこそ、20〜30歳の社会人にとっては中堅世代に向けてキャリアを再編集する絶好のタイミングになります。

社会人ワーホリの本音|みんなが悩むポイントはほぼ同じ

ホワイトボード前で手を上げながらプレゼンする黒スーツの女性講師[モデル:SAKI]

ここでは、実際にワーホリに行きたい社会人が抱える悩みを解説していきます。

お金の不安

社会人の相談で最も多いのが「いくら必要ですか?」という質問です。
渡航前の貯金額は100〜150万円がボリュームゾーンですが、悩みの本質は金額そのものではありません。

多くの人が不安に感じているのは、
「そのお金を使って得られる価値が想像できない」
という点です。

学生時代の留学とは違い、社会人は費用対効果を強く意識します。
だからこそ、渡航前に目的を言語化しておくことが、費用の不安を軽減する大きなポイントになります。

キャリアの不安

「帰国後に仕事ありますか?」
これは社会人ワーホリ相談で必ず出る質問です。

キャリアを止めることへの抵抗は、特に20代後半で強くなります
ただ、帰国後にキャリアが伸びた人を見ていると、共通しているのは
ワーホリをキャリアの棚卸し期間として使っているという点です。

海外で働く経験はもちろんですが、孤独や葛藤を通して「自分は何を大事にしたいのか」が明確になります。
その自己理解が、帰国後の転職やキャリアチェンジを成功させる大きなきっかけになります。

語学力の不安

英語力は、ワーホリで仕事をゲットするためにも必要です。

英語力でできる仕事が限られることもあるため、出発前に英会話スクールやオンライン英会話で実際に外国人と話す練習をしておくことをおすすめします。

語学力の伸びは「どれだけ英語を使う環境に身を置いたか」で決まります。

ワーホリでできる仕事|社会人経験が武器になる職種

次に、社会人経験を活かせるワーホリでできる仕事を紹介します。

実際にどんな仕事がしたいか、自分のどのスキルを活かしたいかを具体的に考えてみてください!

カフェ・レストラン(接客)|英語力が最速で伸びる王道職種

ニューヨークのスターバックスのカウンター。透明なドリッパーにコーヒー豆が詰まり、天井から吊り下げられている

多国籍スタッフと働くため、コミュニケーション力が鍛えられます。

社会人経験があると採用されやすく、英語での接客・クレーム対応は帰国後のキャリアに直結します。

ホテル・ホスピタリティ|社会人のホスピタリティ力を活かせる

大きなガラス窓から緑が見える吹き抜けのホテルロビーとオレンジのソファ

日本人の接客スキルは海外で高評価を得ています。

英語での案内・予約管理など、オフィス系に近い経験が積めるため、帰国後の観光・ホテル業界で強みになります。

オフィス系(アドミン・カスタマーサポート)|社会人なら狙える職種

高層オフィスビルの窓辺ラウンジでデスクワークをする複数の人物

海外でのオフィス系の仕事は少しハードルが高いと思われがちですが、英語力+社会人経験があれば採用されるケースがあります。

PCスキルやビジネス英語が伸び、外資系転職にも直結します。

現地企業のマーケ・SNS運用|日本人ならではの強みが活きる

モニターの円グラフを指差してプレゼンする男性[モデル:鈴木秀]

日本市場向けのSNS運用やマーケティングは、日本人の視点が評価される職種です。

語学力よりも日本の文化理解が武器になるため、帰国後のWebマーケ転職に有利です。

帰国後にキャリアが伸びる人の成功ルート

真上から撮影した木製の机の上で、複数人がグラフ資料やノートパソコンを囲みながら会議をしている様子

ここまで、実際に社会人がワーホリに行く上で抱える悩みや社会人経験が生かせる仕事の紹介をしてきました。

最後に、ワーホリから帰国後にキャリアが伸びる人の成功ルートを解説していきます。

現地で「日本ではできない経験」を取りに行く姿勢

ただ海外で働くだけではキャリアに変換できません。

多国籍環境での仕事、英語での交渉、異文化での問題解決など、こうした経験を意識的に取りに行く人ほど伸びます。

帰国後のキャリア戦略を渡航中に作っている

帰国してから考えるのでは遅いです。
現地での経験をどう日本のキャリアに変換するか、渡航中に方向性を固めている人ほど成功します。

ワーホリ経験を言語化できる人が強い

経験をただの思い出にしないためには、言語化が必須です。

企業が評価するのはワーホリを通して何を学び、どう活かせるかです。
この整理ができる人ほど、帰国後の転職で強みを発揮します。

まとめ

オスロ空港の出発ロビーで旅行者がスーツケースを持って移動している様子

社会人のワーホリは、決して「キャリアを止める選択」ではありません。

むしろ、迷い・不安・葛藤と向き合う時間が、帰国後のキャリアを強くする期間になります。
目的の棚卸し、現地での経験の取り方、帰国後の言語化の3つを押さえれば、ワーホリは確実にキャリアの武器になります。

迷いながらでも一歩踏み出した人ほど、帰国後に新しい働き方を選び取っていくのを何度も見てきました。ワーホリは、社会人こそ価値を最大化できる選択肢です。