「写経がしてみたい」

そんな風に思ったことはありませんか?

…なんて言われても多くの方は「いいえ」と答えるかもしれませんが、私はある日突然写経をしたいという謎の欲求に駆られ、気が付けば「札幌 写経体験」で検索していました。

思い立ったが吉日。

今回訪れたのは、札幌・円山エリアにある「臨済宗妙心寺派 大圓山瑞龍寺」

この記事では、実際に写経を体験して感じたことや当日の流れ、初心者でも大丈夫だったのかなどをレポ形式で紹介していきます!

大圓山瑞龍寺とは?札幌・円山にある落ち着いたお寺


引用:瑞龍寺公式HP

大圓山瑞龍寺は、札幌市中央区・円山エリアにある臨済宗妙心寺派のお寺。

まず簡単に、写経体験含めた瑞龍寺の情報をご紹介します。

項目 内容
名称 臨済宗妙心寺派 大圓山瑞龍寺
住所 札幌市中央区南2条西21丁目1-8
アクセス 地下鉄東西線「西18丁目駅」から徒歩約8〜10分
宗派 臨済宗妙心寺派
写経会開催日 毎月第2・第4日曜日 13:00〜
参加費 1,000円
持ち物 基本不要(筆・硯・墨などは用意あり)
駐車場 あり(約20台)
公式サイト https://zuiryuji.com/

…一応、アクセスは地下鉄東西線から徒歩でも可能ではありますが、実際に行ってみた感想を言うと「車推奨」です(笑)

ちなみに瑞龍寺では写経だけでなく、座禅体験なども行われています。

実際に写経体験をしてみた

ここからは、実際に写経を体験した時の流れや感想をまとめていきます。

お寺に到着

当日は開始時間より少し早めに到着しました。

ただ、到着したはいいものの写経が行われている部屋の場所にどこから入ったらいいのかわからずかなりさまよいました(笑)

私服姿の男性が通りかかったのでついていってみると、偶然その方も写経体験の希望者だったらしく…なんとか部屋へ到着。

初めて行く方は時間に余裕をもってお寺に行くことをおすすめします!

話を戻しますが、部屋に入るとすでにそこには10人ほどの人がそろっていました。

すでにそろった人たちの前には墨・紙・筆が並んでおり「ヤバイこれは持参すべきだったのか!?」とうろたえましたが、ベテランのような女性が押し入れの中からセットを出して渡してくれました。

受付という受付は無い

写経体験は1000円必要とのことで、イメージ的には部屋に入る前に誰か受付がいてお金を渡すのかな…と思っていたのですがそうではありません。

全員の準備が終わり時間になると、荘厳な雰囲気のお坊さんが部屋に入ってきて簡単にお話をします。

それが終わると名簿のようなものが回ってきて、そこに自分の名前と住所を記入し、そこに千円札を挟めて次の人に渡す…という不思議な形式で体験料を支払います(笑)

その後、各自写経をスタートするという流れでした。

わからないことは自分から聞くスタイル

これも私の勝手なイメージだったのですが、写経をスタートする前に簡単にやり方の説明などあるのかな…と思っていたのですがこれもそうではありません。

これといった説明は一切なく、お金を払い終わった人からもうどんどん筆を進めていきます。

私は隣に座っていたベテラン風の女性の見よう見まねで何とかなったのですが、一人離れて座っていた、おそらくその日初めての写経体験だった男性は焦って別の席の優しそうなご婦人にやり方を教わっていました。

わからないことは自分から聞くスタイルであることは頭の片隅に置いておくとよいかもしれません(笑)

写経の詳細

写経そのものはぶっちゃけ単純作業で、見本となる般若心経に自分の半紙を重ね、ひたすらその文字の上をなぞっていくだけです。

ただ…日常生活では決して見ることのないやたらと各数の多い、複雑怪奇な形状の漢字が大量に並んでいます。

これを、これまた日常生活では決して使うことの無い小筆と墨を使ってなぞっていくのですから、この作業はかなりの集中力と精神力を使います(笑)

ちなみに私はこの日、1枚書き終えるまでに約2時間近くかかりました。

ただ、慣れなんでしょうね…私の隣に座っていたベテラン風の女性はあっという間にさらさらと写経を終え、お坊さんに判を押してもらい、部屋の隅にある木箱に半紙を入れてサクッと立ち去っていったので。

私が写経を終えたころはお坊さんと二人きりになっていました。

始まり方もフリーダムなら終わり方もフリーダムです(笑)

実際に写経を経験して感じたこと

引用:瑞龍寺公式HP

それでは最後に、私が実際に写経をやってみて感じたことを紹介したいと思います。

私の写経の画像も載せておきますね(笑)

無心とは何かを実感できる

写経をしていて一番驚いたのは、途中から本当に何も考えなくなることです。

最初は

「漢字読めない」
「墨ちょっと多かったかも」
「ミスった!どうごまかすか…?」

みたいなことをずっと考えてるんですが、30分くらい経つと逆に頭の中が空っぽになってきます。

気付いたら、目の前の文字をなぞることしかしていません。

スマホも見ないし、人とも話さないし、ただひたすら般若心経を書くだけ。

今の時代、これだけ一つのことしかしない時間ってかなり珍しいのではないでしょうか。

本当の無心とはこういうことなんだろうな…と実感できたのはかなり貴重でしたね。

途中から「上手く書こう」という気持ちも消えます。
最終的には半分くらい写経マシーンになってました(笑)

終わった後は独特の達成感とすっきり感がある

これが不思議なんですが、長時間ひたすら筆で読めもしない漢字をなぞり続けるだけなのに、終わった直後はかなりスッキリします。

頭の中が整理された感じ、というのが近い表現かもしれません。

しかも、地味に達成感があります。

般若心経、思った以上に長いし漢字が細かいので(笑)

ちゃんと最後までやり切った感はかなり強いです。

帰り道、なぜかスマホを開く気があまり起きませんでした。
あの静かな空気と脳内のすっきりした感覚を、ちょっと引きずったまま帰りたくなったんですよね。

静かな空間が苦手な人は少し緊張するかも

写経体験ですが、人によっては最初かなり緊張すると思います。

というのも、本当に静かなんです。

「お腹が鳴ったらどうしよう」
「何か落として他の人の集中を欠いたらどうしよう」

こんな緊張感ですかね…。

ただ、途中からは不思議と慣れてきます。

というより集中しすぎて何もかも気にならなくなります。

写経体験、最初は緊張するかもしれませんが、経験としてはかなり価値があると思います!

私の初めての写経の仕上がり

私の人生初の写経の仕上がりはこんな感じです。

最後の方の行は住所や名前などを記入しているのでモザイク処理してあります。

右為」の後に続く内容は、自分の願い事。

中央にある赤い判が、書き終えたときにお坊さんに押してもらうものですね。

最後はこの紙は部屋にある木の箱に入れて、「納経」という形でお寺に納めます。
(なので記念に写真に撮っておきました)

まとめ:写経は「無心」とは何かがわかる不思議な体験だった

ただなんとなく「やってみたい」と思い立ち挑戦してみた写経。

実際に体験してみると、写経以外では味わえないであろう感覚が得られるとても貴重な時間でした。

スマホも見ない、人とも話さない…ただ一つのことだけにひたすら集中する時間って、今の時代かなり貴重なのかもしれません。

  • 無心状態を味わってみたい方
  • お寺で何かやる、ということに興味がある方
  • 仕事に疲れてリフレッシュしたい方
  • ちょっと変わった体験をしてみたい方

一つでも当てはまるなら、ぜひ「エリア×写経体験」で検索し、実際に写経に挑戦してみてください!

ライター:遠藤葉月