ChatGPTといえば、メール作成や文章の要約、企画書のたたき台づくりなど、「文章を作ってくれる便利なAI」というイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。私自身も、これまではテキスト入力を前提としたツールとして活用していました。

そんな印象が大きく変わったのが、ChatGPTの音声会話機能を仕事で試したときです。

結果は想像以上でした。

わずか10分ほど話しただけで、企画の方向性が整理され、次に何をすべきかまで見えてきたのです。
この体験を通じて感じたのは、ChatGPTは単なる文章生成AIではなく、仕事の考えを整理してくれる”相談相手”にもなり得るということでした。

今回は、実際に仕事で使ってみて感じたChatGPT音声会話機能の魅力と、役立つ活用方法を紹介します。

ChatGPTの音声会話機能「GPT-Live」とは?

2026年7月、OpenAIは新しい音声モデル「GPT-Live」を発表しました。
従来の音声モードよりも自然な会話ができるようになり、人と話すようなテンポでやり取りを続けられるのが特徴です。

実際に使ってみると、「AIに質問する」というより、「仕事の相談相手と話している」という感覚に近く、考えを整理したり、アイデアを深掘りしたりするのに役立ちました。

今回は、このGPT-Liveを仕事で実際に使ってみて感じたことを紹介します。

企画の壁打ちをしてみると、思っていた以上に”人と話す感覚”だった

遠慮なく本音で壁打ちができた

最初に試したのは、記事企画の壁打ちでした。

普段テキストでChatGPTを使うときは、ある程度考えを整理してから質問を入力しています。しかし、企画がまとまっていない状態では、その「何を聞けばいいのか」を考えること自体が意外と大変です。

そこで今回は、「何を書こうか悩んでるんだよね」と、思ったことをそのまま話しかけてみました。

するとChatGPTは、一方的にアイデアを提案するのではなく、

「誰に向けた記事?」
「最近あった出来事で書けそうなことはない?」

と、一つずつ質問を返してくれます。
会話を重ねるうちに、自分でも気づいていなかった考えや、「実はこれを書きたかったんだ」というテーマが少しずつ見えてきました。

提案に対して

「それは少しありきたりかも」
「もっと違う切り口はない?」
「その案は正直あまり面白くない」

と率直に返しても、相手はAIなので気を遣う必要がありません。
人に相談すると遠慮してしまうようなことも、そのまま伝えられるので、本当に納得できるアイデアにたどり着くまで、とことん壁打ちを続けられました。

「あの話なんだけど」がちゃんと伝わる

もう一つ驚いたのが、会話の自然さです。

企画の話をしている途中で、別の話題にそれることもありました。
でも、「やっぱりさっきの記事の話なんだけど」と戻すと、ChatGPTはちゃんと元の流れを理解したまま会話を続けてくれます。

テキストだと、「さっき話していた○○の件だけど」と改めて説明しないと伝わらなかったり、別の話題と混ざってしまったりすることがあります。
一方、音声では人と雑談をしているように、「あの話に戻るね」と言うだけで自然に会話がつながりました。

このやり取りを体験して、「質問に答えてくれるAI」というより、「一緒に考えながら相談できる相手」に近い存在なんだと実感しました。

会話に集中できるのも音声ならでは

アイデアを考えていると、思いついたことを忘れないようにメモを取りたくなるものです。

しかし、GPT-Liveでは会話内容が自動で文字起こしされ、トーク履歴に残るため、その場では会話に集中できます。
後から見返して「あのアイデアを採用しよう」と振り返れるので、企画づくりとの相性も良いと感じました。

ほかの用途でも活躍しそう!音声会話機能の活用アイデア

今回私が試したのは、記事企画の壁打ちでした。
しかし、実際に使ってみると「これは企画づくりだけじゃもったいないかもしれない」と感じました。

音声で自然に会話ができるからこそ、相手役になってもらったり、その場で質問を重ねたりと、テキストでは少しやりにくかった使い方も気軽に試せます。

もちろん、実際の業務では内容の確認や最終判断は自分で行う必要がありますが、考えを整理したり、本番前の練習相手になってもらったりするには十分心強い存在です。

仕事の場面

◼︎面接官役になってもらい、本番さながらの面接練習
「面接官役になってください」とお願いすれば、質問を受けながら実践的な面接練習ができます。
一人でも本番をイメージしながら受け答えを確認できそうです。

◼︎営業や接客のロールプレイをする
営業や接客のシミュレーション相手になってもらう使い方も便利そうです。

商品の説明や価格交渉なども、納得できるまで何度でも練習できます。

◼︎プレゼンやスピーチのリハーサルをする
プレゼンを実際に話してみて、「分かりにくい部分はある?」「もっと伝わる言い方は?」とフィードバックをもらうこともできます。
本番前のリハーサル相手としても活躍してくれそうです。

プライベートの場面

◼︎英会話や外国語の練習相手として使う
英会話の練習相手としても活躍してくれそうです。相手を気にせず、自分のペースで何度でも会話を続けられます。

◼︎旅行や休日のプランを一緒に考える
「週末どこへ行こう?」「予算○円で楽しめる場所は?」など、条件を伝えながら一緒にプランを考えてもらえます。

◼︎献立や料理の相談をする
「冷蔵庫にある食材で何が作れる?」「15分で作れる夕飯は?」といった日常の相談にも気軽に応えてくれます。

まとめ|10分話しただけで、AIとの向き合い方が少し変わった

実はこの記事も、ChatGPTとの音声での壁打ちから生まれた企画です。
だからこそ、音声会話機能が「考えを整理する相手」として役立つことを、身をもって実感しました。

企画の壁打ちはもちろん、話が脱線しても自然に戻れたり、会話履歴を後から見返せたりと、テキストでは味わえなかった便利さも実感できました。

「音声で話すだけで何が変わるの?」と思っている人ほど、一度試してみる価値はあるかもしれません。

ライター:岩崎