Bambu Labのプリンターを使っていると、「PCのBambu Studioと、スマホのBambu Handyは結局どう使い分けるのが正解?」と迷いがちです。

結論から言うと、Bambu Studioは“造形を作り込む場所”Bambu Handyは“印刷を回して見守る場所”です。

役割が分かれているので、ポイントさえ押さえれば選択はシンプルになります。

Bambu StudioとBambu Handyの違い早見表

役割(PCで作る/スマホで回す)

Bambu Studio:モデルを読み込み、配置し、スライス設定を詰めて、印刷データに仕上げる“制作側”のツールです。スライス、サポート、塗り分け、パラメータ調整など「印刷品質に直結する作業」が主戦場です。

Bambu Handy:外出先でもプリンターの状態を確認し、開始・停止などを操作し、通知やライブビューで見守る“運用側”のアプリです。MakerWorldでモデルを見つけて、そのまま印刷へつなげる導線も強みです。

できること・できないことの要点(早見表)

項目 Bambu Studio(PC) Bambu Handy(スマホ)
スライス(品質/速度/サポート最適化) ◎ じっくり調整できる △ 細部は基本むずかしい
プリント前の確認(プレビュー/ビューア) ◎ 動きや層を確認しやすい ○ 状態確認が中心
送信・操作・監視(リモート) ○ 可能(ただしPC前提) ◎ どこでも操作・通知・見守りが得意
“探してすぐ印刷”(MakerWorld導線) ○ できるがPC中心 ◎ ワンステップ印刷の導線が強い
設定検証(比較・プロファイル管理) ◎ 得意 △ やりにくい

(◎=得意、○=できる、△=限定的)

迷ったらこの選び方(用途別)

造形の品質を上げたい/失敗を減らしたい:まずはBambu Studio(サポートや速度、積層ピッチなどが効きます)
印刷中の見守り・通知・停止をスマホでやりたいBambu Handy
MakerWorldで見つけて即プリントしたいBambu Handy

結局どっちも必要?:多くの人は「Studioで作る → Handyで回す」の分担が一番スムーズです。

Bambu Studioで「できること」

スライス(配置・サポート・品質/速度調整)

Bambu Studioは、スライス作業の中心です。

モデルの配置や向きの最適化に加えて、サポート形状の選択やカスタムサポート、マルチマテリアル向けの塗り分けなど、造形結果に直結する調整をまとめて扱えます。

見た目の美しさだけでなく、失敗率や後処理の手間にも影響するため、まずここを押さえると安定しやすくなります。

プリント設定の細かい最適化(プロファイル)

「同じモデルでも、品質優先か速度優先かで結果が変わる」という場面で頼りになるのがStudioです。

材料やノズル、目的に合わせてプロファイルを使い分けたり、強度が欲しい部分だけ条件を変えたりと、再現性を保ちながら詰めていけます。

うまくいった設定を残しておけるので、次回以降の作業時間も短縮しやすいです。

印刷前チェック(プレビュー/推定時間など)

スライス後にプレビューで動きや層ごとの挙動を確認でき、印刷前の見落としを減らせます。

不要なサポートが増えていないか、ブリッジが無理をしていないか、壁の厚みが想定どおりか、といった点を先に潰せるのが安心です。

推定印刷時間や材料使用量も把握できるため、夜に回すのか、週末にまとめて回すのかなど、段取りも組みやすくなります。

Bambu Studioで「できないこと・苦手なこと」

外出先での手軽な操作/通知は弱め

Studioにもリモート操作や監視に関連する機能はありますが、基本はPC前提です。

スマホのように常時ポケットで通知を受け取り、片手で素早く確認する運用には向きにくいです。

印刷中に“ちょっと様子を見る”頻度が高い人ほど、スマホ側のほうが楽に感じやすいです。

“探してすぐ印刷”導線はアプリほど強くない

MakerWorldのような「モデルを見つけたら、そのまま印刷」という体験は、Bambu Handyで特に分かりやすくまとまっています。

Studioでももちろん印刷まで行けますが、設計としては“作り込む”工程が中心なので、軽さや即時性ではアプリが一歩有利です。

スマホ前提の操作性ではない

Studioは設定項目が多いぶん、理解して調整する設計です。

短時間でサクッと触るより、落ち着いて画面を見ながら作り込むと真価が出ます。

逆に言えば、慣れてくるほど「ここまで触れるから安心」という強さにもつながります。

Bambu Handyで「できること」

スマホからプリンター操作(開始/停止など)

Bambu Handyは、プリンターを遠隔で操作できるのが大きな魅力です。

開始・停止などの基本操作をスマホで扱えるため、作業部屋にいない時間でも対処しやすくなります。

印刷が長時間になるほど、こうした“操作できる安心感”は効いてきます。

状態確認・通知・遠隔見守り

印刷の進行状況を確認し、通知で異常を把握できるので、失敗の拡大を防ぎやすくなります。

順調に積層しているか、糸引きや剥がれが出ていないか、といった不安をスマホで軽く確認できるだけでも、気持ちの負担が減ります。

仕事帰りや外出中に様子を見る用途では、特に頼りになります。

MakerWorldなどから“見つけてそのまま印刷”の導線

Bambu Handyは、MakerWorldでモデルを探して、そのまま印刷へ進める流れがスムーズです。

難しい設定を深追いしなくても回し始めやすく、休日に気軽にプリントしたいときに便利です。

まず試作して、気に入ったらStudioで設定を詰める、といった使い方にも向いています。

Bambu Handyで「できないこと・苦手なこと」

スライスの細かい調整は基本PC(Studio)寄り

アプリは「運用」を強くする設計なので、サポートの付け方を細かく調整したり、品質・速度の条件を細部まで詰めたりする作業は得意ではありません。

見た目や強度を狙いどおりに仕上げたいときほど、Studio側に戻る価値が高くなります。

複雑な設定検証・比較はやりにくい

例えば「同じモデルで速度だけ変えて差を比較する」「条件違いで複数パターンを管理する」といった検証は、画面の広さや管理性の面でPCの方が向いています。

スマホは確認や操作に強い一方で、比較検討の作業台としてはどうしても制約が出やすいです。

“品質を詰める作業”の主戦場にはなりにくい

Bambu Handyは、モデル発見〜印刷の軽さ、通知・遠隔見守りの快適さが強みです。

一方で、造形品質を詰めるなら「Studioで調整してから回す」という分担の方が、結果的に失敗が減りやすいです。

時間をかけるべき場面と、手軽さを優先する場面を分けるのがコツです。

まとめ

Bambu Studioは、スライス・サポート・パラメータ調整など、造形品質を作り込むためのPCソフトです。

Bambu Handyは、遠隔操作・通知・見守り・MakerWorld導線など、印刷を回して管理するためのスマホアプリです。

迷ったら、まずは 「Studioで作る → Handyで回す」

この分担がいちばん迷いが減り、日常運用もしやすくなります。