子どもの英語教育に力を入れる家庭が増える一方で、「何から始めればいいのか分からない」「続けさせるのが難しい」と悩む親御さんは少なくありません。

私自身、英会話スクール・英語学童で1,000人以上の保護者と面談してきましたが、つまずくポイントには共通点があります。

この記事では、実際の現場でよく見られた「親がつまずく3つのポイント」と、その乗り越え方を具体例とともに紹介します。

1. 子どもの上達を正しく把握できない

よくあるつまずき

「うちの子、全然話せていなくて…」
「他の子より遅れている気がして不安」
こうした声は、英語教育を始めたばかりの親御さんから特に多く聞かれます。

実際には、子どもの英語習得は見えにくいことが多く、下記のようなケースがほとんどです。

•聞き取れているけれど口に出せない
•単語は理解しているが文章にできない
•恥ずかしくて家では話さない

実際にあった例

ある小学2年生の男の子は、レッスン中は先生の指示をすべて理解して動けているのに、家では「英語やだ」と言っていたため、親御さんは「全然できていない」と思い込んでいました。

しかし実際には、理解力は十分に育っているインプット期だったのです。

つまずきを解消する工夫

•「聞けているか」を最初の指標にする
話せるかどうかより、まずは理解できているかを観察する方が正確です。

日本語と同じように、英語もすぐに完璧に話せるわけではありません。

• レッスンの様子を先生に短くフィードバックしてもらう
少しでいいので「今日できていたこと」を聞くと、親の不安が大きく減ります。

スクールによってはフィードバックをサイトで見れるようなシステムをで導入しているところもあるので、しっかりレッスンの様子を知りたい親御さんが最初からそこをスクール選びの軸にしてもいいかもしれません。

• 家で話さなくても「できていない」と決めつけない
子どもは家だと甘えが出て、英語を拒否することもよくあります。

スクールによっては「勉強感」が強いところもあるので、子どもとの相性もしっかり見てあげましょう。

2. 家での声かけの仕方が分からず、プレッシャーを与えてしまう

よくあるつまずき

「英語の宿題やった?」「もっと発音よく言ってみて」
こうした声かけは、実は子どもにとってプレッシャーになりやすいものです。

親御さんは応援しているつもりでも、子どもは下記のような悪循環に陥ることがあります。

「できていない」と言われているように感じる
英語=怒られるもの、という印象がつく
自信がなくなり、英語を避ける

実際にあった例

ある年長さんの女の子は、レッスンでは積極的に英語を話してくれるのに、家では一切英語を口にしないタイプでした。

理由を聞くと、
「ママが“違うよ”って言うから、言いたくない」
とポツリ。

親御さんは「正しい発音を教えてあげたい」という気持ちでしたが、子どもにとっては否定に聞こえてしまうこともあるので、注意が必要です。

つまずきを解消する工夫

• 正しさより「英語を使ったこと」を褒める
「言えたね!」「聞けたね!」の方が子どもは伸びます。

• 親が英語の先生にならない
発音や文法の指摘は先生に任せてOK。

• 英語を生活の一部にしてみる
「Good morning!」だけでも十分。習慣化すると子どもは自然に慣れます。

3. 親が「続け方」を知らず、途中で挫折してしまう

よくあるつまずき

英語教育は短期間で成果が見えにくいため、
「本当に意味があるの?」
「続けても変わらない気がする」
と感じてしまう親御さんが多いです。

特に、忙しい家庭では家での取り組みや送迎が負担になり、途中でやめてしまうケースもあります。

実際にあった例

共働き家庭の小学1年生の男の子。
レッスンは楽しんでいるのに、家での取り組みが続かず、親御さんは「やる気がないのかも」と悩んでいました。

しかし実際には、親が「毎日やらなきゃ」と思いすぎていたことが原因でした。

つまずきを解消する工夫

• 「週2〜3回・5分だけ」を目安にする
語学は毎日30分より、短くても継続できる方が効果的です。

特に子どもは、負担になると嫌いになってしまう可能性もあるので、やりすぎには注意しましょう。

• 親が完璧を目指さない
これが意外と難しいんです。親としては、やるならちゃんと出来るようになって欲しいという願望を持ってしまいがちなんです。

ただ、英語は長期戦。1週間できない日があっても問題ないので、続けられるやり方を見つけてあげましょう。

• 子どもが自分で選べる仕組みを作る
YouTubeの英語動画、絵本、アプリなど、選択肢を用意すると続きやすいです。

今は色んなコンテンツがあるので、お子さんに合ったものを一緒に選ぶのがおすすめです。

まとめ|親がつまずくのは“英語力”ではなく“関わり方”

英語教育でつまずく親御さんの多くは、英語が苦手だからではなく、
「どう関わればいいか分からない」という理由で悩んでいます。

子どもが英語を好きになるかどうかは、正しい発音や教材よりも、
「英語を楽しいものと捉えられるか」「できることが増える楽しさを知れるか」
だと私は考えています。

親が完璧である必要はありません。
できる範囲で、子どものペースに寄り添いながら続けていくことが、英語力を伸ばす一番の近道です。