子どものスマホ依存の治し方|家族で取り組む「ゆる脱スマホ」
「うちの子、ずっとスマホばかり見ていて将来が心配……」
「注意するとすぐに機嫌が悪くなるし、どう接していいかわからない」
毎日そんな風に悩んでいませんか?「自分の育て方が悪かったのかな」と自分を責めてしまう親御さんも多いですが、まずは自分を許してあげてください。
今のスマホやゲームは、大人でも「つい、もうちょっとだけ」と指が止まらなくなるように、すごく魅力的に作られています。好奇心が旺盛で、まだ自分をコントロールする力が育っている途中の子どもたちが、スマホに夢中になってしまうのは、ある意味「自然なこと」。
無理に取り上げようとして親子でバトルを繰り返すのは、もう終わりにしましょう。
この記事では、「スマホを敵にする」のではなく、親子で「スマホとの上手な付き合い方」を見つけるための、3つのステップをご紹介します。
親子で実践!「心地よい距離」を取り戻す3つのステップ
いきなりスマホを没収するのではなく、段階を踏んで「自分でコントロールできる」状態を目指しましょう。
【STEP 1】まずは現状を「見える化」しよう
「使いすぎ!」と叱っても、子どもにはあまり響きません。
まずは「実際にどれくらい使っているのか」を、親子で一緒に「数字」で見てみることからスタートです!
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「数字」で見ると納得感が違う
iPhoneの「スクリーンタイム」やAndroidの「Digital Wellbeing」という設定画面を開いてみてください。「1日平均〇時間」「YouTubeに〇時間」と、はっきり数字で見ることができます。まずは親子で「うわ、意外と長いね!」と驚きを共有するだけでOKです。 -
「何が困っているか」を優しく話し合う
数字を確認したら、スマホのせいで「損をしていること」がないか、話し合ってみましょう。「最近、朝起きるのが辛そうで心配だよ」「ホントはもっと一緒に遊びたいな」など、親の素直な気持ちを伝えてみてください。
親子でスマホの使用時間を「数字」で客観的に確認しましょう。
そのうえで、親が困っていることや心配していることを、「あなたを大切に思っているからこそ」というトーンで優しく伝えることが、解決への第一歩となります。
【STEP 2】感情的にならない「ルール作り」のコツ
「今日から1時間だけ!」と親が勝手に決めてしまうと、子どもは反発してこっそり使うようになります。大切なのは、子どもを「ルール作り」に参加させることです。
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子どもの「言い分」も聞いてあげる
「夜のこの時間は友達と話したい」という気持ちを否定せずに、「じゃあ、その時間が終わったらスマホをリビングに置こうか」と、お互いが納得できるラインを探ります。 -
「時間」よりも「場所」や「場面」で区切る
「あと10分」を守るのは大人でも難しいもの。それよりも、「ごはんの時は見ない」「寝る時はリビングで充電する」といった物理的なルールの方がずっと守りやすくなります。 -
できた時は「思いっきり褒める」
ルールを守れた時に「今日は約束通り置けたね!さすがだね」と声をかけてあげてください。小さな成功体験が、子どもの自信につながります。
ルールは親が押し付けるのではなく、子どもの事情も聞きながら「一緒に作る」のがコツです。
「何分まで」という時間の縛りよりも、「食事中」や「寝室」といった場所や場面で区切るほうが、無理なく習慣化しやすくなります。
【STEP 3】スマホ以外の「楽しい時間」を増やす
スマホを置いた後に「やることがなくて暇」だと、どうしてもまたスマホに手が伸びてしまいます。
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「手」や「体」を動かす遊びを
「スマホよりも面白いことがあるかも」と思える時間を、1日に15分でもいいので作ってみてください。一緒に夕飯を作ったり、ボードゲームをしたり、軽く散歩に出かけるのもいいですね。 -
親が「最高のお手本」になる
子どもに「スマホ禁止!」と言いながら、親が横でSNSをチェックしていたら、子どもは納得しません。「お母さんも今からスマホを置いて、ゆっくりお茶を飲むね」と、親がスマホを手放す姿を見せてあげることが、何よりも強力なお手本になります。
スマホを置いた後の「暇」を、リアルな体験や親子の会話で埋めてあげましょう。
そして何より、親自身がスマホを楽しそうに手放す姿を見せることで、子どもは「スマホがなくても楽しい時間は作れるんだ」と安心できます。
今日からできる!「脱スマホ」のちょっとした裏ワザ
意志の力に頼りすぎず、環境を工夫するコツを3つ紹介します。
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通知をオフにする
「ピコン!」という音は、子どもをスマホに呼び戻す呪文のようなもの。連絡用以外の通知は切っておきましょう。 -
画面を「白黒」にしてみる
設定で画面をモノクロにすると、アイコンや動画の魅力がガクンと落ちます。これだけで、不思議と「ずっと見ていたい」という気持ちが落ち着きます。 -
充電器を「リビングの目立つ場所」に固定する
自分の部屋で充電できるようにせず、「充電はみんながいる場所で」と決めるだけで、使いすぎを自然に防げます。
私たちの意志力には限界があります。通知を切る、画面を白黒にする、充電場所を固定するといった「ちょっとした仕掛け」を活用して、自然とスマホに触れる回数を減らしていきましょう。
【注意点】こんな時は一人で悩まないで
もし、「スマホを取り上げようとすると暴れる」「昼夜が逆転して学校に行けない」など、生活に大きな支障が出ている場合は、家庭内だけで解決しようとしなくて大丈夫です。
お住まいの地域の保健所や、子育て支援センター、専門のカウンセラーなどに相談してみてください。早めに外の力を借りることは、お子さんと家族の笑顔を守るための大切な一歩です。
スマホは「道具」!振り回されずに楽しもう
スマホは本来、私たちの生活を便利で楽しくしてくれる素敵な「道具」です。振り回されるのではなく、上手に使いこなせるようになることがゴールです。
一気に変えようとしなくて大丈夫。たまに失敗して使いすぎてしまっても、「また明日から頑張ろう」と声をかけ合い、親子でゆっくり歩んでいきましょう。
スマホを置いたとき、お子さんの顔がパッと明るく見える。そんな時間を少しずつ増やしていけるといいですね。


