生成AIを業務に取り入れたいと思っても、「学ぶ内容が抽象的で実務に落とし込めない」「結局どんなプロンプトを使えばいいか分からない」というところで止まりがちです。

OpenAI Academyは、基礎知識を学べるだけでなく、仕事の役割やテーマに沿った“使用事例+プロンプト”をセットで参照できるため、学びをすぐ実務に接続しやすいのが強みです。

本記事では、OpenAI Academyを「読む場所」ではなく、業務テンプレを作る場所として使うための最短手順を整理します。

業務テンプレを作る場所

OpenAI Academyとは?まずは「役割別のコンテンツ棚」として捉える

OpenAI Academyは、学習動画だけが並ぶサービスというより、役割やテーマごとに実務向けのコンテンツが整理された“棚”として見ると理解しやすいです。

画面上では「コミュニティ」の配下に「仕事用ユーザー」などのカテゴリがあり、そこを開くと記事形式の解説や、使用事例とプロンプトの一覧がまとまって表示されます。

そのため、最初は「どこで学ぶか」を考えるよりも、自分の仕事に近いカテゴリを開いて、使えそうなプロンプトを見つけるところから入るのが最短です。

「学ぶ(Knowledge Hub)」と「使う(コミュニティ内の使用事例+プロンプト)」の全体像

OpenAI Academyは、次の2つをセットで進める設計だと理解すると迷いません。

学ぶ(Knowledge Hub):生成AIの基礎から実務適用までを、テーマ別に学べます。
たとえば、業務目線では次のようなことが対象になります。

  • AIの基本:得意/不得意、誤りが起きる理由、確認の考え方
  • プロンプトの型:目的→条件→出力形式→チェックの組み立て方
  • 業務別の使い方:要約、下書き、議事録、調査のたたき台、FAQ整備など
  • 安全な運用:入力してよい情報/だめな情報、レビュー手順、社内ルール化の観点

コミュニティ(Community/Connect/Events):学びを実務に落とすための相談・共有の場です。

他社の活用例や、テンプレの作り方、運用の工夫などが集まりやすく、「独学では埋まらない差分」を補いやすいです。

このように、知識を得るだけでなく、業務に実装するところまでを一気通貫で進められるのが特徴です。

どんな人に向くか(個人学習/社内展開/チーム活用)

個人学習:まずは「自分の業務を1つ短縮する」目的で、型を作りたい人に向きます。
社内展開:部署内で使い方を揃え、プロンプトや注意点を標準化したい担当者に向きます。
チーム活用:学びをテンプレ化して配布し、再現性のある改善を回したいチームに向きます。

特に「学習→小さな実験→共有→改善」を回したい組織にとって、導線が最初から揃っている点が使いやすいです。

 

「学ぶ」を最短化|Knowledge Hubの使い方

Knowledge Hubは、右上メニューの「コンテンツ」から開ける学習コンテンツ一覧です。

「コンテンツ」から開ける学習コンテンツ一覧

探し方(カテゴリ/トピック/コレクションの見方)

Knowledge Hubは情報量が多いため、最初は「探し方の軸」を固定すると迷いません。
おすすめは、次の順番です。

  • 業務課題から探す(例:議事録、要約、提案文、FAQ、調査)
  • 次に、必要な基礎(型・注意点)に戻る
  • 最後に、同じテーマの教材を「まとめ」で追って理解を固める

つまり、「学ぶために探す」のではなく、困りごとを解決するために探すという発想が重要です。

迷わない選び方(基礎→応用→実践の順)

業務利用で失敗しやすいのは、応用に飛んで手順が崩れることです。
次の順に固定すると安定します。

基礎:AIの限界、誤りへの備え、確認のやり方
応用:用途別の型(要約、下書き、論点整理、質問設計など)
実践:自社の運用に組み込む(レビュー、承認、共有フォーマット)

「動画が英語だけど大丈夫?」という不安について

OpenAI Academyを初めて見た人が、ほぼ確実に一度は感じるのが「動画が英語だけど、これ学べるの?」という疑問です。
結論から言うと、ビジネス目的であれば英語が苦手でも問題になりにくい設計になっています。

なぜ英語でも学習が進むのか

理由は大きく3つあります。

1つ目は、動画の役割が「細かい説明」ではなく「考え方の提示」だからです。Knowledge Hubの動画は、専門用語を長く説明する講義というより、

  • どう考えるとAIを使いやすいか
  • どんな順序で指示を組み立てるか

といった“型”を示す内容が中心です。

そのため、英語をすべて聞き取れなくても、スライドや構成を見るだけで要点をつかめます。

2つ目は、業務で使うのは「動画の内容そのもの」ではないからです。
実務では、動画を見て理解した考え方をもとに、

  • 自分の業務に合わせたプロンプトを作る
  • 社内向けに日本語でテンプレ化する

という使い方になります。
動画を“教材”として完璧に理解する必要はなく、ヒントを拾う感覚で十分です。

3つ目は、英語コンテンツ自体をAIで補助できるからです。
必要であれば、動画の要点やスライド内容を

  • 要約する
  • 日本語で整理し直す

といった形でAIに手伝ってもらえます。

「英語だから見ない」よりも、「英語だけど拾うところだけ拾う」ほうが、結果的に早く成果につながります。

英語が不安な人向けの現実的な向き合い方

英語に苦手意識がある場合は、次のスタンスがおすすめです。

  • 最初から全部理解しようとしない
  • 「使えそうな考え方が1つ見つかればOK」と割り切る
  • 動画は“見る”、実務は“日本語で作る”と役割を分ける

この割り切りができると、学習の心理的ハードルが一気に下がります。

 

「プロンプト」を最短で業務にする|Communityの使い方

OpenAI Academyの強みは、学習動画よりもむしろ「使用事例」と「プロンプト」がセットでまとまっている点にあります。

自分の仕事に近い事例を選び、プロンプトを3点だけ置き換えると、最短で“明日使える型”になります。

「使用事例」と「プロンプト」がセットでまとまっている点

使用事例のタイトルは、そのまま「置き換え可能な業務」を示しています。

自分の仕事に近いものを選び、まずは出力イメージ(どんな成果物ができるか)を確認します。

使用事例のタイトルは、そのまま「置き換え可能な業務」を示しています。

多くの記事が表示され、さらに開くと以下のようなプロンプトを確認することができます。

使用事例とプロンプトはそのまま“ひな形”として使えます

実際の仕事で「どう指示すればいいか分からない」と感じたとき使用事例とプロンプトはそのまま“ひな形”として使えます。

まとめ

OpenAI Academyは、学習(Knowledge Hub)で「AIの基礎・プロンプトの型・業務別の使い方・安全な運用」を押さえつつ、コミュニティ(Community/Events)で実務の勘所やテンプレを吸収できる学習・実装基盤です。

まずは小さく始め、回る型ができた段階で社内に広げていくと、無理なく定着しやすいです。