3Dプリンターが気になるものの、「買っても使いこなせるか不安」「どれを選べば失敗しにくいのか分からない」と迷っていませんか。

家庭用は種類が多いですが、初心者が見るべきポイントは意外とシンプルです。

本記事では、まず“作りたいもの”からおすすめ機種を選び、そのあとに「最初に買うフィラメント」を用途別に整理します。

初心者におすすめの家庭用3Dプリンター(用途別・価格目安)

準備がラクで始めやすい:Bambu Lab A1 mini / A1

初心者におすすめの家庭用3Dプリンター①Bambu Lab A1 mini / A1

A1 miniやA1は、印刷前の基本的な準備をプリンター側が助けてくれる方向性の機種なので、最初のハードルを下げやすいです。

操作がシンプルで、日常的に使うときの「準備→印刷→片付け」の流れが作りやすいのも初心者向きです。
まずは単色で慣れて、余裕が出てきたら色を変えた印刷に広げる、という段階的な楽しみ方もしやすいです。

  • 価格目安:A1 miniは3万円台から、A1は5万円台からを目安に考えると検討しやすいです(セールやセット構成で変動します)
  • 向いている人:初めてで不安、設定に時間をかけたくない、まず成功体験が欲しい人
  • これを作るならこれ:収納小物、スマホ周り、ケーブル整理、簡単な治具、試作パーツ
  • 注意点:省スペースでも置けますが、作業音やにおい対策として換気は確保しておくと安心です

安定感を重視するなら:Bambu Lab P1S(箱型)

初心者におすすめの家庭用3Dプリンター②Bambu Lab P1S(箱型)

P1Sは、長く使う前提で“安定性”に寄せたい人が検討しやすい立ち位置です。
「箱型」で本体が囲われているため、部屋の風や温度の変化を受けにくく、印刷中の環境が安定しやすいのが大きな特徴です。
家庭内でよくある“エアコンの風”“冬場の冷え”“人の出入り”といった揺らぎが減ると、失敗が起きにくくなり、同じものを繰り返し作るときも仕上がりが揃いやすくなります。

  • 価格目安:10万円前後からを目安にするとイメージしやすいです(セットで変動します)
  • 向いている人:置き場所は確保できる、安定して作りたい、材料の幅も広げたい人
  • これを作るならこれ:少し大きめの実用品、割れにくさが欲しいパーツ、繰り返し使う治具
  • 注意点:本体サイズが大きくなりやすいので、設置場所と排熱、換気の動線を先に考えると後悔が減ります

箱型で導入しやすい:FlashForge Adventurer 5M

初心者におすすめの家庭用3Dプリンター③FlashForge Adventurer 5M

高速・高精度な「CoreXY構造」を採用した完全密閉(エンクロージャー)モデルです。

面倒な水平出し(レベリング)が全自動で完了するため、機械的な調整の手間がほぼありません。
箱型構造により内部の温度が保たれやすく、造形物の反りや失敗を防げるのが最大の特徴です。

  • 価格目安:5〜7万円台を目安にすると検討しやすいです(販売店で変動します)
  • 向いている人:難しい調整は避けたい、箱型で始めたい、導入の手間を減らしたい人
  • これを作るならこれ:日用品の小物、デスク周り、収納、試作など幅広く対応しやすいです
  • 注意点:箱型でも換気は必要です。材料保管(湿気対策)まで用意すると安定します

予算を抑えて始めたい:Creality Ender-3 V3 SE / V3 KE

初心者におすすめの家庭用3Dプリンター④Creality Ender-3 V3 SE / V3 KE

定番の入門機が進化し、「面倒なネジ調整がいらない(オートレベリング)」と「材料が詰まりにくい構造(ダイレクト式)」を標準装備したモデルです。

従来のエントリー機で最大の壁だった「手動での調整」が自動化され、フィラメントを押し出す機構も詰まりにくい方式に改良されています。

安価ながら基本性能が底上げされており、印刷品質が安定しやすいのが特徴です。

  • 価格目安:2〜4万円台を目安にすると現実的です(販売時期で変動します)
  • 向いている人:コスト優先で試したい、調べながら覚えていきたい人
  • これを作るならこれ:収納小物、治具、試作、簡単な実用品
  • 注意点:印刷面の手入れや材料の湿気対策など、基本の運用で差が出やすいです

速度とコスパのバランス:ELEGOO Neptune 4 Pro / Anycubic Kobra 2 Pro

初心者におすすめの家庭用3Dプリンター⑤ELEGOO Neptune 4 Pro / Anycubic Kobra 2 Pro

「予算は抑えたいけれど、あまり待ちたくない」いろいろ試して慣れたいという人は、同価格帯で“動かして覚える”前提の候補もあります。

最初の一台としては、サポート情報が見つけやすいかも重要です。

  • 価格目安:3〜5万円台を目安にすると検討しやすいです(販売店で変動します)
  • 向いている人:学びながら使いたい、速度も欲しい、試作を回したい人
  • これを作るならこれ:試作品、治具、生活小物、簡単なパーツ
  • 注意点:設置環境と材料管理で結果が変わりやすいので、置き場所と保管をセットで整えると安心です

最初に買うフィラメントの選び方|これ作るならこれ

家庭用3Dプリンターのフィラメントの選び方

迷ったらPLA(最初の1巻はこれでOK)

PLAは扱いやすく、失敗しにくい材料です。
まずは「形にする」経験を積むのに向いています。

  • 向いているもの:室内の小物、試作品、飾り、治具
  • おすすめの買い方:まず1kgを1巻。色は白か黒だと失敗が見えやすいです

実用品に寄せたいならPETG(次の1巻候補)

PLAよりも粘りや耐久性が欲しいときに選ばれやすい材料です。
使う場面が増えやすいので、2巻目の候補として人気です。

  • 向いているもの:少し丈夫にしたい部品、割れにくさが欲しいパーツ、簡単な屋外用途
  • 注意点:PLAより糸引きが出ることがあるので、最初は小さめの物で練習すると安心です

やわらかさが必要ならTPU

曲げたい、滑り止めにしたい、衝撃を吸収させたいといった用途で活躍します。

  • 向いているもの:滑り止め、クッション、ケーブル保護、簡易ガスケット
  • 注意点:設定がシビアになりやすいので、最初の1巻にはせず、PLAやPETGで慣れてからがおすすめです

熱がかかる場所ならABS/ASA(ただし初心者は慎重に)

車内に置く可能性がある物など、耐熱寄りにしたいときの候補です。
ただし印刷の難易度が上がりやすく、におい対策や環境の安定も重要になります。

  • 向いているもの:熱が心配な場所で使う部品、耐久寄りのパーツ
  • おすすめの組み合わせ:箱型のプリンター+換気を確保した置き場所
  • 注意点:初心者はまずPLAやPETGで形状を固め、必要になってから検討すると失敗が減ります

初心者のフィラメント購入セット例(迷ったらこれ)

まず1巻:PLA(白か黒)
次の1巻:PETG(よく作る物を少し丈夫にしたい場合)
柔らかい用途が出たら:TPU(3巻目以降)
耐熱が必要になったら:ABS/ASA(置き場所と換気が整ってから)

フィラメント共通の注意点

どのフィラメントでも共通して大事なのは、換気やけど湿気対策の3つです。

印刷中は空気がこもりやすいので、窓を開ける、換気扇を回すなどの工夫をします。

ノズル周りは高温になるため、印刷直後の作業は冷めてからにします。

そして失敗の原因になりやすいのが湿気なので、密閉ケースや袋に戻して乾燥剤と一緒に保管するだけでも安定感が変わります。

まとめ

家庭用3Dプリンターは、最初から完璧な一台を探すよりも、「自分の生活の中で無理なく回せるか」という視点で選ぶほうが、後悔しにくい買い物になります。

この記事で候補を2〜3台まで絞れたら、あとは置き場所と予算、買ってすぐに必要になるものだけを確認して、まずは一歩踏み出してみてください!