3D制作をスムーズに進めるうえで、最初に効いてくるのが「形が伝わる参照画像」です。

ところが、画像生成でなんとなく作ると、色や質感が勝手に乗ってしまい、輪郭や構造が見えづらくなることがあります。

そこで本記事では、Geminiの画像生成だけに絞って、3Dプリンター用のモデル制作前の参照画像を作る手順をまとめます。

特に、モデリングで役立ちやすい 無地背景・真っ白のクレイ(粘土)マケット風の出力を安定させるために、コピペで使える日本語プロンプトと、対象(オブジェクト)だけを差し替えて量産するコツを紹介します。

まずは、色やテクスチャを排除しながら、正面画像を狙いどおりに作るところから始めます。

Geminiで作れる「3Dモデル制作前の参照画像」とは

Geminiで作れる「3Dモデル制作前の参照画像」とは

参照画像の役割は「形状・比率・ディテールの共有」です

参照画像は完成イラストではなく、制作中に迷わないための“設計メモ”に近い存在です。

輪郭、体の比率、関節位置、服の切替線、装飾の位置などを先に決めておくと、後から修正が連鎖しにくくなります。

Geminiは会話の流れで反復しやすいため、短いサイクルで「使える形」に寄せるのに向いています。

Geminiが向く用途・向かない用途を分けて考えます

Geminiは「それっぽい三面」を作れますが、厳密な正投影図や寸法入りの図面のような精度は得にくいです。

参照画像はあくまで形と意匠を決めるために使い、寸法や正確な投影は別工程で合わせる前提にすると、期待値のズレが起きにくくなります。

コピペで使える 日本語プロンプト(白クレイ固定・対象差し替え)

成功しやすい「白クレイ固定テンプレ」

無地の白背景、中央に単体オブジェクト1つを正面から。純白モノクロのクレイ(粘土)マケット風、マテリアル1種のみ、色は均一#FFFFFF、テクスチャ・模様・文字・ロゴ・透かしなし。非フォトリアル、シンプルなスタジオ照明、影はごく薄く柔らかく、輪郭はシャープ。【対象】:(ここに入れる)

対象の例
「モダンなキャンドルホルダー。形状:ねじれた柱、平らな円形の上皿、安定した台座。特徴:装飾はなし、線は滑らか。」
「小型スピーカー。形状:角丸の箱、前面の丸い凹み、上面の小さなつまみ。特徴:穴や文字はなし。」

【対象】は「名詞+形状3点+特徴1点」がブレにくい

対象の説明は長くするほど破綻しやすくなるため、3〜5要素に絞るのがコツです。

おすすめは「名詞+形状3点+特徴1点」で、ねじれ、角丸、円柱、円盤などの“形状語”を入れると狙いが通りやすくなります。

参照画像を使う場合

Geminiはテキスト入力だけでなく、参照画像を添付して「この画像を基準にして」と指示することもできます。

テンプレを使う場合は、【対象】の部分に「添付した画像を参照して」と明記し、変更したい点だけを短く追加するのがコツです。

テキストだけだと形が揺れやすいモチーフ(動物や複雑なシルエット)でも、画像を基準にすると輪郭や比率が安定しやすく、参照画像として使える出力に寄せやすくなります。

ブレたときは「削る→固定→追加」で戻すと安定します

出力が崩れたときは、説明を足すよりも一度削る方が立て直しやすいです。

まず【対象】を短くし、白クレイ固定テンプレはそのまま維持します。

そのうえで「上皿を薄く」「耳を小さく」など、変更点を1〜2個ずつ戻すと、形を保ったまま調整しやすくなります。

参照画像に向く写真の選び方(正面・明るさ・背景)

Geminiに参照画像を添付して生成する場合、元画像の選び方で結果の安定感が大きく変わります。

「真正面に近い角度」を選びます

参照画像は、できるだけ被写体の形をそのまま伝えられるものが向きます。

顔や前面がはっきり見える真正面に近い写真ほど、左右のバランスやシルエットが安定しやすいです。

斜めからの写真は雰囲気が出る一方、片側だけが強調されて形が崩れやすくなるため、まずは正面寄りを基準にするのがおすすめです。

明るさは「影が強すぎない」写真が扱いやすいです

暗い写真や、強い影が落ちている写真は、Geminiが影を形状として解釈してしまうことがあります。

参照画像としては、全体が均一に見えて、輪郭が途切れない明るさが理想です。

室内なら窓際の自然光、屋外なら直射日光よりも薄曇りのような柔らかい光の写真が扱いやすい傾向があります。

背景は「無地に近く、被写体と分離している」ものがベストです

背景に物が多い写真は、被写体以外の情報を拾ってしまい、余計な形や模様が混ざりやすくなります。

壁や床がシンプルで、被写体が中央にあり、境界がはっきりしている写真を選ぶと安定します。

可能なら、被写体の周囲に余白がある写真を選ぶと、トリミングせずにそのまま使えて失敗が減ります。

参照画像のNG例

参照画像として避けたいのは、以下のような写真です。

  • 被写体がフレームから切れている
  • 逆光で輪郭が潰れている
  • 背景の柄が強い

また、毛並みや細かな質感が強調されている写真は、置物化や白クレイ化を狙うときに“リアル寄り”へ引っ張られやすいので注意が必要です。

動物なら、毛のディテールよりも「全体のシルエットが分かる」写真が向いています。

ひとことで言うと、参照画像は「正面に近く、明るく、背景がシンプルで、輪郭が読みやすい写真」を選ぶほど、Geminiの出力が安定しやすくなります。

まとめ

Geminiで3Dプリント用のモデル制作前の参照画像を作るなら、最初は「形が読める」ことに寄せるのが近道です。

無地の白背景と、真っ白クレイの単一マテリアルに固定すると、色や質感のブレを抑えながら輪郭を安定させられます。

固定テンプレをコピペ運用し、【対象】だけを短く差し替えていくと、正面・側面・背面の整合性も取りやすくなります。

まずは正面を固め、必要に応じてビューを増やしていく流れで進めてみてください。