未経験から在宅ワークを目指すとき「職業訓練校って通う価値あるのかな?」と迷いますよね。
結論からいうと、職業訓練校は「向いている人にはかなり心強い選択肢」ですが、向かない人もいる場所です。
この記事では、訓練校のメリット・デメリットだけでなく、向いている人・向かない人の特徴や、ほかの選択肢もあわせてお伝えします。
未経験から在宅ワークは本当に可能?まず押さえたい前提
在宅ワークの主な職種と働き方
在宅ワークと相性が良いのは、たとえば次のような仕事です。
- 在宅事務:データ入力、メール対応、簡単な資料作成など
- Web系:Webライター、Webデザイナー、コーダー、SNS運用など
- クリエイティブ:動画編集、イラスト・バナー制作など
多くの場合、最初は「副業・業務委託・クラウドソーシング」で小さく始め、実績やスキルがたまると「在宅メインの働き方」に近づきやすいという流れになりやすいです。
「訓練校に行けばすぐ在宅」ではない
未経験OKの在宅案件はありますが、単価は低めだったり、経験者が優遇される傾向があります。
そのため、訓練校=在宅ワークが保証されるのではなく、訓練校=在宅ワークに必要な基礎スキルをつくる場と考えておくと、現実とのズレが少なくなります。
職業訓練校が「向いている人」の特徴
在宅ワークへの「遠回りでもいい土台づくり」を望む人
職業訓練校が在宅ワークにつながりやすいのは、次のような人です。
- 失業給付を受けながら、腰を据えてスキルを身につけたい
- 平日日中に通学できる時間・体力の余裕がある
- PCの基本操作やタイピングに大きな不安はない
- 自己管理が徹底的にできる
- 将来は在宅を目指しつつ、通勤の仕事も選択肢に入れられる
このような方にとって、職業訓練校は「すぐ在宅」ではなく「在宅にもつながるスキルとキャリアの土台」をつくる場として機能しやすいです。
職業訓練校が「向かない人」と別の選択肢
すぐ在宅で働きたい・通学が難しい人は要注意
次のような人は、訓練校だけに頼らない方がよい場合があります。
- 子育て・介護・体調・地方在住などで通学が現実的でない
- オンラインであっても自己管理ができずに怠けてしまう
- 数か月通学するより、早く在宅で副業を始めたい
- すでにある程度のスキルがあり、オンライン教材で学べる
こうした場合は、オンラインスクール、動画学習+書籍、独学+クラウドソーシングで小さな案件に挑戦といった形で、「自宅完結」で在宅に近づくルートの方がスムーズなこともあります。
筆者の体験:Webデザイン訓練から在宅ライターへ
筆者も、最初はWebデザインの職業訓練校に通いました。
・地方在住
・病気のこともありフルタイム通勤が難しい
という事情があり、「Webデザインのスキルを身につけて在宅で働きたい」という気持ちで受講しました。
修了後は、約3か月ほどWebデザイン業界への就職を目指して活動しましたが、地方で求人自体が少ないことと、体調的に出社が難しいことなどがネックになり、希望していたような働き方にはなかなかたどり着けませんでした。
そこで視点を変え、訓練中に身についた
- PCスキル
- Webやデザインへの理解
- 情報整理の力
を活かして、在宅のWebライターに挑戦しました。
最初は小さな案件からでしたが、少しずつ継続案件が増え、今では在宅ライターとして安定した収入を得られるようになりました。
訓練校で学んだことが“別の在宅職種”で生きることもあります。
そのうえで、「生活はライターの収入で支えつつ、Webデザインは趣味に近い感覚で続ける」という形に落ち着いています。
自分のサイトを作ってみたり、知人のチラシを作ったりと、訓練校で学んだWebデザインは今もちゃんと生きています。
この経験から感じるのは、訓練校で学んだ分野と、最終的に在宅で稼ぐ分野がずれてもいいということです。
大事なのは、「訓練で得たスキル」と「自分の事情」に合う在宅の形を組み合わせることだと実感しています。
職業訓練校を選ぶ前に確認したいチェックリスト
「在宅ワークにつながるか」という視点で、最低限チェックしておきたいポイントです。
- コース内容が、在宅でやりたい仕事(例:Webデザイン・ライティングなど)とつながっているか
- 卒業生の進路に「在宅・一部在宅」で働いている人がいるか(説明会で質問)
- 使用ソフトやツールが、実際の現場とあまりズレていないか
- 通学場所・時間・期間が、自分の体調や生活と本当に両立できそうか
- 修了後に「自分で在宅案件を探す覚悟」があるか
- 迷ったときに、ハローワークやキャリア相談で第三者の意見も聞いたか
まとめ:訓練校で終わりではなく、「在宅へのルート作り」を意識する
職業訓練校は、在宅に必要な基礎スキル、PC・Webへの理解を身につけるうえで、とても役立ちます。
ただし訓練校だけで在宅ワークが決まるわけではなく、修了後の動き方(職種の見直し・在宅案件探し)が重要です。
筆者のように、「Webデザインを学んだけれど、在宅ライターとして働き、余裕のある範囲でWebデザインを続ける」といった道もあります。
職業訓練校=在宅への一本橋と考えるのではなく、スキルの土台づくり、自分の得意・不得意の発見、そこから在宅につながるルートを柔軟に組み合わせる、そんな「通過点」として捉えると、自分に合った在宅ワークの形が見つかりやすくなります。



