「ChatGPTって、しりとりが苦手らしい。」

最近SNSを見ていると、「しりとりをしていたら途中でルールを間違えた」
「『ん』で終わる言葉を返してきた」など、ChatGPTとのしりとりに関する投稿を見かけることがあります。

そこで気になったのが、「画像中心の絵しりとりはできるのだろうか?」ということです。

絵しりとりは、相手が描いた絵を見て何を表しているのかを判断し、その言葉の最後の文字から次の単語を考え、さらに新しい絵を描く必要があります。

そこで今回は、実際にChatGPTと絵しりとりをして、その実力を検証してみました。
スムーズに遊べるのか、それともSNSで話題になっているように途中でつまずいてしまうのか。実際に試してわかった結果を詳しく紹介します。

ChatGPTと実際に絵しりとりをやってみた

1回目:りんご

最初はこちらが「りんご」のイラストを描いてスタート。

すると返ってきたのは、なんと鹿のイラストでした。

「りんご」の最後は「ご」です。
普通なら「ごりら」や「ごま」など、「ご」から始まる言葉が返ってくるはずですが、まさかの「しか」。

「あれ?」と思い、「私の絵は何だと思った?」と聞いてみると、ChatGPTは「りんごです」と正しく答えました。

つまり、絵は認識できているのに、しりとりだけ成立していなかったのです。

2回目:ごりら→らっぱ

気を取り直して再チャレンジ。
今度はChatGPTが「ごりら」を描いてくれたので、こちらは「らっぱ」のイラストを返しました。

しかし、次に返ってきたのは……

ゾウ。もちろん「らっぱ」の最後は「ぱ」です。

念のため確認すると、やはりChatGPTは「らっぱ」と認識していました。
それでも、なぜか「ぞう」が返ってきます。

どうやら、絵を認識することと、しりとりのルールを守ることは別問題のようです。

3回目:答えも書けばいける?

「もしかして絵だけでは難しいのかも」
そう考えた私は、イラストと一緒に答えも書くことにしました。

もはや普通のしりとりでは?という気持ちはありましたが、せっかくなので続行です。

「パンダ」のイラストと「パンダでお願いね」と送ると、返ってきたのは大根
今回はしっかりと続いているのに1ターンで終わってしまいました。

そこで間違いを指摘すると、ChatGPTはさらに驚きの回答を返します。

「今回はちゃんと最後の文字から始めました!」

さらに、

「『ん』を取って『こ』からお願いします!」

という謎ルールまで飛び出しました。
いつの間にか、しりとりのルールそのものを書き換え始めたのです。

4回目:連想ゲームになってしまった

最後にもう一度だけ試してみました。
今度は「牛乳」と答えも添えてイラストを送りました。

返ってきたのは……

チーズ。

「う」でも「ゆ」でもありません。
理由を聞くと、

「連想ゲームになってしまいました。」

とのことです。

認めるんかい。と思わず突っ込んでしまいました。
ここまでくると、絵しりとりではなく、完全に連想ゲームです。

「連想ゲームならできるのでは?」と思って試してみた

4回目の検証にて連想ゲームで返してきたので、「もしかして連想ゲームのほうが得意なのでは?」そんな期待を抱いてAIに合わせる形で再チャレンジしてみました。

まずはこちらが「牛」のイラストを描いて送ってみました。

すると返ってきたのは、「牛乳」のイラスト。

これは見事です。
「牛→牛乳」という連想は自然で、「しりとりよりもこっちのほうが得意なのかもしれない」と期待が高まります。

そこで次は、「パンケーキ」のイラストを送ってみました。

返ってきたのは……

パンケーキ。まさかの、そのまま同じイラストです。
「なぜ?」と思い理由を聞いてみると、ChatGPTから返ってきた答えは予想外でした。

「メープルシロップやハチミツ、フライパンを描くつもりだったのに、なぜかパンケーキをそのまま描いてしまいました。😂」

まるで天然な人が言い訳をしているような回答です。
AIらしい論理的な説明を期待していたのですが、思わず笑ってしまいました。

結局、イラストの連想ゲームも最初はうまくいきそうに見えたものの、数ターン続けると途中でつまずいてしまいます。
今回の検証では、絵しりとりだけでなく、イラストの連想ゲームも安定して遊べるレベルには達していないという結果になりました。

検証してわかったこと

今回検証して感じたのは、ChatGPTはイラストを認識する能力と、しりとりのルールを守る能力は別物だということです。

イラストそのものは正しく認識できている場面が多く、「何の絵なのか」は理解していました。
しかし、その言葉をしりとりのルールに沿って次につなげることができず、途中でまったく関係のない言葉になったり、独自の解釈で進めてしまったりする場面が目立ちました。

また、間違いを指摘すると、その場で理由を説明したり、別のルールを提案したりすることもありました。誤りを認めるというより、「なぜそうなったのか」を後から補完しようとするような返答が多く、AIらしい一面を感じます。

さらに、「連想ゲームなら得意なのでは?」という仮説も試してみましたが、こちらも数ターン続けると途中でつまずいてしまいました。最初は自然な連想ができても、それを継続することは難しいようです。

今回の検証から、ChatGPTは画像認識や画像生成そのものは十分な精度を持っている一方で、「ゲームのルールを一貫して守り続ける」という点には、まだ課題があることがわかりました。

まとめ:ChatGPTで絵しりとりをするのは現時点では難しい

今回の検証では、ChatGPTと絵しりとりを成立させることはできませんでした。

イラストは手描き風で親しみやすく、何を描いているのかもしっかり認識できている場面がほとんどです。
しかし、その認識結果をしりとりのルールへ正しく反映できず、途中からルールが崩れてしまうケースが続きました。

答えを添えてみたり、連想ゲームとして試してみたりと方法を変えて検証しましたが、どちらも安定して遊べるレベルには至りませんでした。
とはいえ、思わぬ返答や少し天然なやり取りもあり、検証そのものは非常に楽しめました。

現時点では「ChatGPTで絵しりとりはできる?」という問いへの答えは「難しい」という結果ですが、AIは日々進化しています。

今後のアップデートで、絵を使ったゲームを自然に楽しめるようになるのか、引き続き注目していきたいと思います。

ライター:岩崎