「フリーランスの老後は悲惨」という言葉を聞いたことはありませんか?
自由な働き方で収入を得られるフリーランスですが、実は老後資金については会社員よりも不利な状況にあります。
しかし、正しい知識と適切な対策があれば、フリーランスでも安心して老後を迎えることができます。
「フリーランスの老後が悲惨」のリアルな理由
厚生年金が支給されない
フリーランスと会社員の最大の違いは、厚生年金の有無です。
会社員は老齢基礎年金(国民年金)と厚生年金の二階建て構造で年金を受け取れますが、フリーランスは国民年金のみです。
つまり、フリーランスは厚生年金がない分、受け取る年金額が少ないのです。
また、国民年金の満額は月額約6.8万円。これだけで生活するのは明らかに不十分です。
一方、厚生年金に加入している会社員は、現役時代の給与に応じて厚生年金を受け取ります。
つまり、単純計算でフリーランスは老後の収入が会社員の半分以下になることがほとんどです。
参考文献:日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」https://www.nenkin.go.jp/oshirase/taisetu/2025/202504/040102.html
退職金がない
多くの会社員には退職金制度がありますが、フリーランスには退職金はありません。
実際に会社員の退職金平均額は大学・大学院卒で勤続20年以上かつ45歳以上の定年退職者の場合は1,896万円です。
ただし、フリーランスは年金受給額で月7〜10万円、退職金で約1,000〜1,900万円の差があり、生涯では3,000万円以上の差が生まれる可能性が出てきます。
参考文献:厚生労働省「令和5年就労条件総合調査」https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/23/dl/gaiyou04.pdf
知ったあなたは得をする!対策はコレ
iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISAを始める
iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISAは、フリーランスにおすすめの老後資金対策です。掛金が全額所得控除されるため、節税しながら資産形成ができます。
iDeCoは毎月の掛け金が全額所得控除され、所得税と住民税の節税効果も期待できます。NISAは少額から運用を始められるのがメリットです。ただし、2つとも投資のため、確実な利益が保証されているわけではないため、注意しましょう。
参考文献:一般社団法人投資信託協会「NISAとiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の違い」https://www.toushin.or.jp/newnisa_contents/nisa_ideco/index.html
参考文献:一般社団法人投資信託協会「NISA(ニーサ・少額投資非課税制度)ってなに?」
https://www.toushin.or.jp/newnisa_contents/nisa/index.html
国民年金基金・付加年金でベースアップ
国民年金に上乗せして年金額を増やす制度「国民年金基金」と「付加年金」があります。
国民年金基金は月額数万円の掛金で、より手厚い上乗せ年金を作ることが可能です。掛金は全額所得控除の対象となるため、iDeCoと同様の節税効果もあります。
また、付加年金は月額400円の追加保険料で、将来の年金受給額を増やすことができ、負担が少ないのが魅力です。
フリーランス向けの社会保険サービスに加入する
実は、条件を満たすフリーランスであれば社会保険に加入できる場合があります。
この制度を活用することで、年金だけでなく、健康保険や傷病手当金相当の保障も得られます。
特におすすめな社会保険サービスは「みん社保」です。
みん社保は約43,000円で加入することができ、さらに介護保険料&扶養者の保険料を含めた金額のため、年間100万円以上削減となる方もいます。
現在、みん社保では簡単な料金シミュレーションを実施中です。
実際に今よりも毎月の支出を抑えられる可能性があるかがわかります。ぜひ、確認してみてください。
まとめ|悲惨にならないための対策はあった!
フリーランスの老後が「悲惨」と言われる理由は、厚生年金や退職金がないため、会社員と比べて3,000万円以上の差が生まれる可能性があるからです。
しかし、iDeCoやNISAで資産形成や国民年金基金・付加年金で年金額をベースアップ、フリーランス向けの社会保険サービスに加入するなどの対策をすることで、老後資金の不安を解消できます。
老後も安心して暮らせるよう、今日から行動を始めましょう。



