「ジャーナリング」という言葉を聞いたことはありますか?

ジャーナリングとは、頭の中にある考えや気持ち、日々の出来事などを自由に書き出す習慣のことです。

日記のように、その日にあったことを記録するだけでもいいですし、
「今こんなことを考えている」「明日はこれをしなきゃ」といった頭の中のことを書いてもOK。

決まった形式があるわけではないので、自分に合った方法で取り組めます。

私も始める前は、ジャーナリングと日記の違いがよく分かっていませんでした。

実際に1ヶ月続けてみて感じたのは、日記が「その日の出来事を残すもの」だとすれば、ジャーナリングは「頭の中にあるものを外に出すもの」として考えると分かりやすいということ。

今回は、そんなジャーナリングを実際に1ヶ月続けてみて、私自身にどんな変化があったのかを紹介します。

ジャーナリングを始めたきっかけは「Todoリスト」だった

ジャーナリングを始める前、私は仕事を始める前にメモ帳へTodoリストを書いていました。

「今日はこれをやろう」と、その日にやることを書き出し、仕事が終わったらその紙を捨てる。
Todoを終わらせてから紙を捨てることで、「今日もこれだけできた!」という達成感を感じられていました。

ところが、あるとき気づいたんです。

昨日どれだけ頑張っても、その達成感が次の日まで残っていない。
次の日になれば、また新しいTodoが待っています。

「今日は何をやらなきゃいけないんだっけ?」

そんなふうに、毎日ゼロからスタートしているような感覚になっていました。

さらに困ったのが、寝る前です。

「明日はあれをやらなきゃ」
「そういえば、これも終わってない」
「明日のTodoは……」

と、布団に入ってから翌日の仕事を頭の中で並べてしまう。
忘れないように覚えておこうとするほど、頭の中は仕事のことでいっぱいになります。

「寝る前くらい、仕事のことを考えたくない……」

そう思うこと自体にも疲れてしまいました。

そこで始めたのが、Todoを頭の中に抱え込むのではなく、ノートに書いて残しておくことでした。

「覚えておく」のではなく、ノートに「置いてくる」

まず、ノートを1冊百均で買いました。
そして、翌日にやらなければいけないことを、前日のうちにノートへ書くようにしました。

私の中で大きかったのは、Todoを「覚えておく」のではなく、ノートに置いてくるという感覚です。

「明日はこれをやる」と書いたら、もう覚えておかなくていい。
ノートを閉じれば、明日の仕事もいったんノートの中に置いておけます。

すると、寝る前に「明日のことを忘れないようにしなきゃ」と考えることが少なくなりました。

頭の中で翌日のTodoを何度も確認する代わりに、

「明日のことはノートに書いてあるから大丈夫」

と思えるようになったんです。

仕事のことを考えながら1日を終えるのではなく、ノートに仕事を置いて、自分はそこから離れる。
この感覚が思っていた以上に心地よく、少しずつ「書いて残す」ことが習慣になっていきました。

私のジャーナリングは、とにかく「ゆるい」

ジャーナリングを始めるとき、私はあえて細かいルールを作りませんでした。

むしろ、続けるためにルールをゆるくすることを意識しました。

たとえば、

  • その日起きたことは何でも書いていい
  • 愚痴やモヤモヤを書いてもいい
  • 数行しか書かなくてもいい
  • ページに空白があってもいい
  • Todoを書いたからといって、その日に全部やらなくてもいい

という感じです。

「毎日1ページ埋める」「必ず何文字書く」といったルールはありません。
たくさん書く日もあれば、ほんの数行で終わる日もあります。

ページの途中に大きな空白が残っていることもあります。でも、それでいい。
ノートをきれいに埋めることが目的ではないからです。

「今日は書くことがないから、書かない」という日があってもいいくらいの気持ちで続けています。

このゆるさのおかげで、「毎日続けなきゃ」というプレッシャーを感じずに、3日坊主の私が1ヶ月続けることができました。

「できたこと」を書いて、自分を褒める

そして、ジャーナリングを始めてから意識するようになったのが、自分を褒めることです。

以前の私は、「Todoをどれだけこなせたか」で、その日の自分を評価していたように思います。

でも、ノートには仕事以外のことも書くようにしました。

「今日は早く起きて動けた」
「ちゃんとご飯を食べられた」
「面倒だったけど、これを終わらせた」
「今日は仕事をこれだけ頑張った」

そんな小さなことも、「できたこと」として残します。
今までなら「そんなの当たり前」と流していたようなことも、あえて自分で褒めるようにしました。

すると、次の日にノートを開いたとき、「昨日、何かしてたっけ?」と思っても、ちゃんと思い出せるようになりました。

「思っていたより、ちゃんと頑張ってたじゃん」

と、前日の自分から少し元気をもらえることがあります。
その日の頑張りを、その日のうちに捨ててしまうのではなく、次の日の自分に残しておく。

これが、ジャーナリングを始めて感じた大きな変化のひとつでした。

シールで「頑張った」を見える化してみた

さらに、私はノートにシールも貼るようにしています。

その日すごく頑張ったときは、大きなシールを貼ったり、たくさん貼ったり。

ただし、「仕事を頑張った日しか貼らない」というルールではありません。
仕事を思うように頑張れなかった日でも、その日の自分を振り返って、

「今日も1日終えた」
「こんなことはできた」

と思えるように、シールを貼ります。

すると、あとからノートを見返したときに、自分が頑張ったことが目に見える形で残るようになりました。
シールがたくさん貼ってあるページを見ると、「意外と私、頑張ってるじゃん」と思えます。

「自己肯定感が上がった」とまで言い切るのは少し大げさかもしれません。

それでも以前より、「できなかったこと」だけではなく、「できたこと」にも目を向けられるようになったことで、
気持ちが少し前向きになったというか、自分に対して明るい目線を持てるようになった感覚があります。

あえて「紙のノート」にした理由

もうひとつ、私がジャーナリングを続けるうえで大切だと感じているのが、パソコンではなくアナログのノートを使うことです。

普段の仕事では、ほとんどパソコンを使っています。
文章を書くのも、仕事のTodoを管理するのも、連絡をするのもパソコン。
私にとってパソコンは、かなり「仕事の道具」という存在です。

だからこそ、ジャーナリングまでパソコンでやるのではなく、あえて紙にしています。

ノートを開いて、ペンを持って、自分の手で文字を書く。
それだけでも、仕事とは少し違う時間になります。

パソコンを閉じて、ノートにその日のことを書いて、ノートも閉じる。

それが自分の中で「今日を終える」という区切りにもなっています。

まとめ

ジャーナリングを1ヶ月続けてみて、私が一番変わったと感じたのは、「今日の自分を、明日の自分につなげられるようになったこと」です。

Todoリストを捨てていた頃は、その日の頑張りも一緒に消えていました。
でも今は、できたことや感じたことをノートに残すことで、「昨日もちゃんと頑張っていた」と振り返れるようになりました。

明日のTodoはノートに置いて、今日の頑張りはノートに残す。

そんなふうに、頭の中を整理しながら自分の頑張りも見える形にできることが、私にとってのジャーナリングの良さでした。

難しいルールは必要ありません。
まずはノートに、今頭に浮かんでいることをひとつ書いてみる。
そんな気軽なところから皆さんも始めてみてはいかがでしょうか。

ライター:岩崎